ハローキティーに「誕生日おめでとう」 英国王、晩餐会スピーチ
2024年6月25日、ロンドンのバッキンガム宮殿で開かれた晩餐(ばんさん)会で、乾杯をする天皇陛下(左)とチャールズ英国王。代表撮影=AP
英国のチャールズ国王が25日夜、バッキンガム宮殿に天皇皇后両陛下を迎えて晩餐(ばんさん)会を開いた。冒頭のスピーチでは、英国でも人気のハローキティやポケットモンスターに触れて笑いを取りつつ、日英関係のさらなる発展を呼びかけた。
2024年6月25日、ロンドンであった晩餐(ばんさん)会に先立ち、撮影に応じる天皇皇后両陛下(中央)と、チャールズ英国王(右端)、カミラ王妃。代表撮影=ロイター
国王は約10分間のスピーチを「英国におかえりなさい」と日本語で始めた。天皇陛下の笑顔を引き出し、その後も「パートナーシップ」という言葉を複数回使い、緊密な関係を強調した。
一方、世界情勢が困難に直面していることも指摘。「自由や平等、法の支配といった我々共通の価値観が、かつてないほど重要になっている」とし、両国関係が強固になることに期待を寄せた。
国王は1970~2019年に5回来日したことを振り返り、ビジネスや科学、安全保障の分野で両国が関係を深めていると語った。その上で、日本文化を称賛。「ロンドン郊外で育った」とされ、今年で50周年を迎えるハローキティに「誕生日おめでとう」と述べた。