竜王戦決勝トーナメント2回戦、高野智史六段が渡辺和史七段下す…斎藤慎太郎八段と対戦へ
藤井聡太竜王への挑戦者を決める第37期竜王戦決勝トーナメント(本戦)2回戦、高野智史六段(30)と渡辺和史七段(29)の対局が28日、東京・千駄ヶ谷の将棋会館で行われた。勝負は同日夜、121手で高野六段が勝利を収め、3回戦進出を決めた。
高野智史六段(28日、東京・千駄ヶ谷の将棋会館で)=若杉和希撮影
後手の渡辺七段が序盤早々、角を3三に上がり、やや珍しい形の角換わりとなった。金銀を巧みに操り、柔軟性のある後手陣に対し、先手の高野六段は9筋の位を取り、金矢倉の堅陣を築いて戦機をうかがう。戦いが始まってからは一進一退の攻防が続き、ともにじっくりした戦いを好む棋風通りの展開となった。終盤、高野六段が玉を上部に逃がそうとして、難解な攻防が繰り広げられたが、最後は高野六段が際どく勝ち切った。
竜王戦本戦2回戦の対局に臨む渡辺和史七段(左)と高野智史六段(28日、東京・千駄ヶ谷の将棋会館で)=若杉和希撮影
勝った高野六段は次戦で斎藤慎太郎八段(31)と対戦する。