オックスフォード大で天皇陛下「豊かな機会と思い出を大事にしていきたい」…皇后さまに「名誉法学博士号」
28日、オックスフォード大で皇后さまに対する名誉法学博士号の授与式に出席された天皇、皇后両陛下=ロイター
【オックスフォード=水野祥】英国訪問中の天皇、皇后両陛下は28日昼(日本時間28日夜)、皇后さまが外務省時代に留学したオックスフォード大学ベリオール校で同大名誉総長主催の昼食会に出席された。
宮内庁によると、陛下は皇后さまの恩師ら約40人を前に、「オックスフォード大が私と雅子に与えてくれている、比類ない豊かな機会とすばらしい思い出を大事にしていきたい」とあいさつされた。
昼食会後には皇后さまに対する同大の「名誉法学博士号」の授与式が行われ、両陛下は黒い帽子と赤いガウン姿で、大学関係者の後に続いて会場に向かわれた。
その後、両陛下は天皇陛下が学んだ同大マートン校を訪ねられた。陛下が同校に足を運ぶのは2001年以来で、同校学長から「覚えていますか」と尋ねられると、それぞれの建物を手でさしながら記憶をたどられた。両陛下は、再訪を記念するサクラを校内に植樹し、陛下が研究史料探しに通った図書館など、思い出の施設も一緒に巡られた。
両陛下は22日からの訪問の全日程を終え、28日夜(同29日早朝)、英南部のブライズ・ノートン空軍基地から政府専用機で帰国の途に就かれた。29日夜、東京・羽田に到着される。