「私たちはあきらめない」 ナワリヌイ氏の死、東京でも抗議デモ開催
プラカードを掲げ、ナワリヌイ氏の死に抗議するデモの参加者ら=2024年2月17日、東京都港区、根本晃撮影
ロシアの反政権派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏が死亡してから一夜明けた17日、在日ロシア大使館の周辺で、日本在住のロシア人らによる抗議デモが開かれた。参加者らは「次(に死亡するの)は誰だ?」「これは殺人だ」などと書かれたプラカードや花束を掲げ、反体制派の弾圧を重ねるプーチン政権を強く非難した。
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デモはロシア国内をはじめ、米国や欧州などの各地に広がっている。東京都港区のロシア大使館の近くに集まった50人ほどの参加者らは、警察官の指示に従って4~5人ずつ大使館の前に向かい、「戦争反対」「ロシアに自由を」「私たちは諦めない」などとシュプレヒコールをあげた。
日本に10年ほど住んでいるというイリーナさん(41)は「ナワリヌイは、プーチンと戦う最も強力で有名なシンボルだった。最近まで元気そうだったのに。プーチンは(3月の)大統領選の前に反体制派を消そうとしたのだろう」と涙ぐんだ。3年ほど前に来日し、ウクライナ侵攻に反対しているというビクトルさん(27)は「物議をかもす側面もあったが、世界に反プーチンを訴えてきた尊敬できる人物だった。(ロシアが改革されるという)希望はどんどん薄れていくが、いつか夜明けが来ると信じたい」と語った。(根本晃)