40万円のマットレスカバー、5万円のスマートリングなど…ビリオネアのように眠るために必要なもの
- 投資家のピーター・ディアマンディスは、より良い眠りを得ることについてこだわりを持っているという。
- 加齢に関する専門家は、良い眠りは長寿につながると話している。
- ランス・アームストロング、ハリー王子、イーロン・マスクも、快眠テックの愛好者だ。
眠りは、究極のぜいたく品になりつつある。
バイオハッカーはそれを信奉し、長寿に関する科学者はそれを大切に考えている。
だが、より良い眠りを手に入れるにはどうしたらいいのだろうか。
長寿関連の投資家でXPrizeの創業者であるピーター・ディアマンディス(Peter Diamandis)は、より質の高い眠りを得るために比較的複雑なシステムを使っている。睡眠は、正しい食事と筋肉をつけることに加えて、彼の最新の長寿に関する戦略のなかで重要な要素だ。食事、運動、睡眠は、加齢に関する専門家が健康寿命を伸ばしたいすべての人に重要だと考える3つの柱でもある。
現在63歳でビリオネアのディアマンディスが、より眠りを得るために譲れない5つのことを紹介しよう。
300ドル(約4万6500円)以上するオーラリング
オーラは、デザインによって300ドルから550ドルまである。
オーラ(Oura)リングは結婚指輪のように見えるが、1日を通じて行った活動、体温、心拍数のトラッキングに加え、睡眠状態のデータを収集するウェアラブルデバイスだ。
ディアマンディスはこの企業の初期の投資家だったが、彼のベンチャーキャピタルは約1年前に投資を止めている。しかし、彼は今もオーラの熱心なファンであり、彼と会ったときも着用していた。
探してみれば、長生きすることに熱心な著名人の多くが着用していることに気づくだろう。キム・カーダシアン(Kim Kardashian)、ハリー王子、マーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)、グウィネス・パルトロー(Gwyneth Paltrow)は、より良い睡眠スコアを目指して着用しているところを目撃されている。
オーラリングを付けたランス・アームストロング。
「オーラリングは、睡眠の質を高めるものではない」とディアマンディスは語った。
「しかし、少なくとも7時間の睡眠をとるように励まして、コミットし続けることに役立つものだ」
毎朝、オーラは睡眠スコアを知らせてくれる。彼は90%以上を目指そうと考えているという。
「朝にデジタルで計算して、いつ寝るべきかはわかっている」と彼は話した。
このデバイスは、早くベッドに行くこと、眠る前にスマホ、食事、アルコールを避けること、といったより良い睡眠を守るための習慣を見につけさせてくれるという。
2550ドル(約40万円)以上のマットレスカバー
それは、生物学的に刷り込まれていて、洞窟に住んでいたときを思い起こさせるものだ。我々人間は、わずかに気温が低いほうがより良く眠れる傾向がある。
ディアマンディスは夜、寝室を眠るための洞窟に変えるため、2015年のYコンビネーター(Y Combinator)のスタートアップであるEight Sleepが開発した冷却マットレスカバーを華氏63度(摂氏17度)に設定して使用しているという。
イーロン・マスク(Elon Musk)、マーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerburg)、ティモシー・フェリス(Tim Ferriss)も、Eight Sleepのユーザーだ。そして、F1ドライバー、クロスフィットのチャンピオン、プロのサイクリストも、ユーザーだ。
「朝、目覚めるときには温かいように、温度を設定できる」と、ディアマンディスはこのマットレスカバーについて語った。
35ドル(約5400円)のアイマスク
マンタのアイマスクは、SNS上でカルト的な人気になっている。
ディアマンディスのお気に入りのアイテムは、眼球を暗くさせる35ドルのアイマスクだ。仕事で出張するときに、大きな助けになるという。「基本的にすべてのライトを遮断するんだ」と彼は語った。
いびき予防のマウスガード
下あごを前に出すタイプのマウスピース。
ディアマンディスは、睡眠時無呼吸症候群の人にすすめられる、大型でうるさいCPAPマシンについてよく知っている。「うあれは恐ろしいものだ」と彼は述べた。
その代わりに彼は、同じような効果があるマウスガードを使用している。
「私は、下あごが前に出るマウスピースを使っている。それによって気道が開くんだ」
彼はいびきや歯ぎしりを抑えるのに役立つとともに、「快適さも得られる」と話している。
最適な就寝時間は?
最適な就寝時間はいつだろう。
ディアマンディスの睡眠に関するルーティンで最も重要なのがタイミングだ。
「私は9時半までにベッドに入って眠るように最大限努力している」と彼は語った。
「なぜなら、私は朝5時半から6時の間に起きるからだ」
この厳しい睡眠のルールを守ることで、8時間近くの睡眠時間を確保している。これは無料でできることだが、そのコストは我々にとって最も貴重な時間を費やすものであり、誰にとっても簡単にできることではないだろう。