沢田研二ファンが選ぶ「後世に残したい『究極の一曲』」ランキング 「一番しびれる」名曲も入った16位~20位
沢田研二の6月25日の誕生日にあわせて、AERA dot.編集部では沢田研二の「後世に残したい『究極の一曲』」をテーマにアンケートを実施。3月に実施した「好きな曲アンケート」に続き、「時の過ぎゆくままに」が堂々の1位に輝いた。多くの支持を集めた上位10曲については前編、後編に分けて発表したが、ランク外であっても並ぶのは名曲ばかり。この記事では16位~20位に挙げられた曲を発表する(アンケートは6月12~23日、AERA dot.の記事や公式SNSアカウントで実施。1346人が回答した)。
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■【20位 憎みきれないろくでなし】
20位は「憎みきれないろくでなし」(1977年9月5日リリース/作詞:阿久悠 作曲:大野克夫 編曲:船山基紀)。沢田研二のくわえタバコ姿がとてつもなくセクシーな演出だった。
「妖しい倦怠感が当時の私にはたまらない曲でした」(60代・女性)
「意味がありそうでなさそうでカッコいい」(40代・男性)
「昭和な歌謡で沢田研二らしさも、最高潮なので」(60代・男性)
妖艶な倦怠感すら美しいのは、沢田研二ならではかもしれない。
そして、沢田研二の楽曲から元気をもらっていたという声も。
「仕事中に、ラジオから流れてきて、よし、仕事頑張ろうと思えた曲です」(60代・女性)
■【19位 あなたへの愛】
続いて、5枚目シングル「あなたへの愛」(1973年1月1日リリース/作詞:安井かずみ 作曲:加瀬邦彦 編曲:東海林修)。
この曲を選んだ理由にひと言、「名曲」(70代・男性)というコメントもあり、実に深い!
沢田研二の楽曲では「TOKIO」も1月1日(1980年)だが、この曲も元日に発売された。そんな記憶とともに残る思い出も。
「お正月に発売され、とても優雅な気分になりました!」(70代・男性)
「素晴らしいメロディ、素晴らしい詩」(60代・男性)
「甘く美しい歌詞とメロディーそして歌唱。愛する異性がいたら贈りたい歌です」(50代・男性)
「メジャーな曲ではないと思いますが、ジュリーが人を思う切なさがとても強く感じて感動します」(40代・女性)
そして、50年以上の時を経て、トキメキをもたらしている。
「20代に聞いていた曲が、今年70歳になった今、家事炊事がはかどらない時に、何度か繰り返し聞くと、あら? 不思議。スイッチが入るんです」(70代・女性)
後世に残したい究極の一曲として挙げるのもよくわかる。
■【18位 麗人】
「麗人」(1982年1月10日リリース/作詞:阿久悠 作曲:沢田研二 編曲:後藤次利)は、当時のテレビ番組で沢田研二はチャイナドレス風の白い衣装と三つ編み付け毛、紫のアイシャドーという出で立ちで歌っていた。本人がそれこそ“麗人”だった。
「究極の格好良さ」(50代・男性)「彼の魅力が一番出ているから」(60代・男性)
というように、沢田研二の男の色香に男性ファンも引き込まれてしまっている。
「大好き! 前奏が鳴るだけで心ウキウキワクワク全身の血が騒ぎ出します。何が心に刺さったのかわかりませんが大好きな曲で私のビタミン剤のような曲です」(60代・女性)
■【17位 “おまえにチェックイン”】
17位は「麗人」とはガラリと変わり、ポップなナンバー「“おまえにチェックイン”」(1982年5月1日リリース/作詞:柳川英巳 作曲:大沢誉志幸 編曲:伊藤銀次)。
「ジュリーの勢い ノリノリのリズムが良い」(70代・女性)
「現行ライブでもジュリーと一緒にステップしながらロックしてます」(60代・女性)
「どの曲も好きですが、おまえにチェックインはライブの時にとても盛り上がる曲だから」(60代・女性)
「ニューウェイブ期でエキゾティクスと演ってた頃が一番好きなのですが、その頃の曲で大沢誉志幸が書いた最高傑作だと思う」(50代・女性)
「リズムに乗って歌うジュリーが大好きです!」(70代・女性)
曲の冒頭のコーラス部分である「チュルルル」が耳に残る、ノリがいい曲。そして、ライブで沢田研二とともにファンが盛り上がれる名曲だ。
■【16位 渚のラブレター】
「渚のラブレター」(1981年5月1日リリース/作詞:三浦徳子 作曲:沢田研二 編曲:伊藤銀次)は、「マックスファクター'81」夏のキャンペーン・ソングでエキゾティクス結成後、最初のシングル曲だ。
「この曲が1番しびれる」(60代・男性)
「高音になるパートが素晴らしいから」(60代・女性)
「メロディーが良いから」(60代・男性)
「ジュリーの声が生かされてる」(50代・女性)
曲そのもの、そして沢田研二の声に対するコメントが多く集まったが、シンプルな演出が逆に魅力的だという声も。
「ジュリーが素顔で、シンプルでお洒落な衣装を着こなし、ナチュラルに歌う姿が素敵でした」(60代・女性)
「素な感じがステキ」(70代・女性)
そんな演出だからこそ、心に美しい声がより響くのであろう。
「この曲を久しぶりにラジオで聴いた時、情景が目に浮かびました。歌詞も曲も歌声も心に染みました」(60代・女性)
「曲のシチュエーションに似た経験をした。今でも思い出すと涙が出てくる」(60代・女性)
「ジュリーの甘く色っぽい声を、さらりときかせる名曲です。前奏からはじめの“さーいごの”に入る部分、美しくて何度聴いても涙が出ます。この間ライブで生を聴きました、声質は変わりましたが、キーそのままに一生懸命歌う姿、魂に心揺さぶられました」(50代・女性)
「TOKIO」以来のオリコンでのベスト10入りし8位に。歌番組「ザ・ベストテン」(TBS系)では最高5位にランクインした一曲だ。
20位~16位といえども、ランキングに並ぶのは名曲ばかりだ。「私のイチオシが入っていない」という方は、さらに15位~11位の結果もお楽しみください!
(AERA dot.編集部・太田裕子)