熱中症に転落…「労災防止強化を」 熊本労働局長ら、建設現場でパトロール
落下防止のためパネルでふさいだ開口部を確認する金成真一熊本労働局長(中央)ら=25日、熊本市西区
熊本労働局の金成真一局長と熊本労働基準監督署の新門史章署長が25日、労働災害の防止を目指す7月1~7日の全国安全週間を前にしたパトロールで、熊本市西区の高層マンション建設現場を訪れ、安全対策の徹底を呼びかけた。
30階建てマンション建設現場で作業員の落下事故や熱中症を防ぐ対策を確認した。施工業者は「転落などの対策として、開口部や隙間はネットやデッキでふさいでいる」と説明した。熱中症対策では、現場最上階に設けたエアコンの効いた休憩室などを案内した。
金成局長は「昨年の労災による死亡は統計が残る1949年以降最少だったが、死傷者数は増加傾向。労働者の高齢化も進んでいる」として、熱中症や転倒、腰痛の一層の予防を促した。(丸山伸太郎)