ロシアに破壊されたウクライナの競技場客席、サッカー欧州選手権開催中のドイツで展示
17日、ミュンヘンで展示されたウクライナの競技場の客席の前に立つシェフチェンコ氏。客席はロシアの攻撃で破壊されている=ロイター
【ベルリン=中西賢司】サッカーの欧州選手権が開かれているドイツ南部ミュンヘンで17日、出場国ウクライナの初戦に合わせ、ウクライナに侵略するロシアによる攻撃で破壊された競技場の客席が展示された。
ウクライナ国旗と同じ青と黄色の背もたれが損傷した客席は、同国がポーランドと共催した2012年大会で使われた北東部ハルキウの競技場にあったものだ。AP通信によると、ウクライナサッカー協会が展示し、次戦がある独西部デュッセルドルフなども巡回する。
同協会会長で世界的なストライカーだったアンドリー・シェフチェンコ氏(47)はミュンヘンで「ウクライナ代表の(選手権)参加は、我々は生き続け、戦うという重要なメッセージになる」と述べた。ウクライナでは500か所以上のスポーツ施設が被害を受けているという。