岩塊撤去、特別な工法紹介 上信越道で公開、落石防ぐ掘削作業
足場上部から望む上信越道=群馬県安中市
上信越道の松井田妙義~碓氷軽井沢IC間にある北野牧トンネル(群馬県安中市)上部の岩塊を撤去する工事現場が16日、一般公開された。当初は高さ約70メートルあった岩塊は掘削が進んで約50メートルになった。
急傾斜を下るモノレール。現場から工事事務所に戻る見学者たち=群馬県安中市
東日本高速道路長野工事事務所(長野市)の公募で選ばれた約70人は、岩塊上部の掘削現場や、掘削した岩を積んだ大型ダンプをふもとに下ろす大型エレベーター、要塞(ようさい)のようにそびえる巨大な足場などを見学した。掘削現場では、施工する大林組スタッフらが、高速道への落石を防ぐ特別な工法による掘削作業を紹介した。
撤去工事に伴い、大量の岩石(主に安山岩)が発生する。東日本高速道路は、岩石を有効活用するため受け入れ希望者を募っている。問い合わせは長野工事事務所(026・269・6281)。(角津栄一)