【巨人】交流戦最終戦は延長12回引き分け 岡本和真12号2ラン、ヘルナンデス3号同点ソロ リリーフ陣が粘投
ベンチから戦況を見つめる阿部慎之助監督(カメラ・相川 和寛)
◆日本生命セ・パ交流戦 日本ハム3―3巨人=延長12回引き分け=(16日・エスコンフィールド)
巨人の交流戦最終戦は延長12回引き分けとなった。日本ハム戦に菅野智之投手が小林誠司捕手との「スガコバ」バッテリーで先発し、4回までに7安打を許しながらも2失点と粘投したが、6回に万波中正外野手のソロ本塁打で勝ち越され9安打3失点で降板。打線は4回に岡本和真内野手の2試合連発の12号2ラン以降なかなか得点が奪えなかったが、8回にヘルナンデス外野手の3号ソロ本塁打に追いついた。延長戦となったが、総力戦となり両チームのリリーフ陣が得点を許さず延長12回引き分けに終わった。
初めてのエスコンフィールドのマウンドにあがった菅野は1回、2安打で1死一、二塁とされたが、4番・清宮幸太郎内野手を二ゴロ併殺打に打ち取り無失点の立ち上がり。しかし3回、1死から五十幡亮汰外野手に左翼線二塁打。暴投で1死三塁となり、野村佑希内野手はストレートで空振り三振に打ち取ったが、松本剛外野手に中前タイムリーを許し1失点。
打線は1点を追う4回、主砲の一発で逆転した。1死一塁で打席に入った4番・岡本和真内野手が、日本ハムの先発・加藤貴之投手から左翼スタンド上段にたたき込む12号逆転2ラン。2試合連続の一発で試合をひっくり返した。
逆転してもらった直後の4回、菅野が同点に追いつかれた。連続三振で2死を取った後に細川凌平内野手、レイエス外野手の連打で一、三塁とピンチを迎え、水野達稀内野手に左翼線に落ちるタイムリー二塁打を打たれ、同点とされた。
菅野は同点で迎えた6回、1死から万波に右翼ポール際に9号ソロ本塁打を打たれ、勝ち越しを許した。続く細川凌平内野手に三塁線にバント安打を決められたところで菅野は降板となった。2番手で船迫大雅投手がワンポイントで登板し、レイエス外野手を右飛。3番手・高梨雄平投手は水野を二ゴロに抑えた。
1点を追う巨人は7回1死から吉川尚輝内野手が中前打、坂本勇人内野手が左翼線二塁打で続き二、三塁とチャンスを作り、代打・大城卓三捕手が打席に入ったが、遊ゴロで三塁走者の吉川が本塁タッチアウト。続く泉口友汰内野手も遊ゴロに倒れ、追いつけなかった。
8回にヘルナンデス外野手の一発で追いついた。1死から岸田行倫捕手が左翼線安打を放ったが、二塁を狙ってアウトとなり2死。ここでヘルナンデスが日本ハムの3番手・河野竜生投手から左翼スタンドに運ぶ同点の3号ソロ本塁打、試合を振りだしに戻した。9回は7回途中からリリーフした赤星優志投手は2つの三振を奪い3者凡退でピシャリと抑えた。
3-3での延長10回、日本ハムの5番手左腕・矢沢宏太投手に代打・増田陸内野手が送られたが左飛。丸は四球を選んで出塁、岸田が中飛で2死となったところで、6番手でザバラ投手が登板し、ヘルナンデスは二飛に終わった。その裏の延長10回からは守護神・バルドナード投手がマウンドへ。2死から四球を出したが、最後は万波を154キロのストレートで空振り三振に仕留めた。
延長11回は10回から続投のザバラに岡本和が左飛に倒れるなど3者凡退。その裏の延長11回は6番手でドラフト1位右腕・西舘勇陽投手が登板。途中出場の先頭・上川畑大悟内野手に中前打を許したが、レイエスを三ゴロ併殺打に打ち取り、水野は空振り三振に抑えた。
延長12回は7番手で登板した田中正義投手に3者凡退に抑えられ巨人の勝ちは消滅。その裏の延長12回はケラー投手が7番手で登板し、3者連続空振り三振に打ち取り、引き分けとなった。