緑地の毒キノコを食べて救急搬送 堺市の男性、食中毒症状から回復
オオシロカラカサタケ=大阪市立自然史博物館提供
堺市は24日、同市北区に住む50代男性が誤って毒キノコを食べ、食中毒の症状を訴えたと発表した。男性は救急搬送されたが、その後、回復したという。
オオシロカラカサタケ=大阪市立自然史博物館提供
市によると、男性は今月10日と13日に同区の大阪府営大泉緑地に生えていたキノコを採取して自宅に持ち帰り、20日午後4時ごろに炒めて調理。それを1人で食べてから約2時間後、嘔吐(おうと)や腹痛の症状を訴え、救急搬送された。男性は回復し、翌21日に退院したという。
男性が食べたのは毒キノコの一種「オオシロカラカサタケ」とみられる。傘が開くと最大30センチ程度で、白いまんじゅうのような形をしている。初夏から秋にかけ、畑や庭園、公園などの芝生や草地に群生する。
男性は市保健所の聞き取りに「採取したキノコは自宅に飾って観賞していたが、食べてしまった」などと話したという。
市は素人が食用キノコかどうかを見分けるのは困難だとして、採取しないよう呼びかけている。(辻岡大助)