お題:「プログラマー向けモニター」が発売。どんなモニター?
Photo: 小原啓樹
お題:「プログラマー向けモニター」が発売。どんなモニター?
いきなり大喜利ですか!? んー、プログラマー向けかぁ…。じゃあこんなのどうでしょう?
画面を見ただけでコードが書かれていく超賢いモニター
視線入力と表情判定で、プログラマーの表情を見ただけでコードが生成されていくモニターとか。ほら、最近はAIもあるし、こういうのもアリじゃない?
プログラマーの顔色が悪いと「仕事しちゃだめ」と言ってくる
「プログラマー=体調が悪い」みたいなステレオイメージを改善すべく、体調が悪いときは休息を促すモニターなんてどうですか? これなら社員のQOLも上がるはず。
プログラミング以外のことをしたら画面がだんだん赤くなっていく
「私をプログラミングじゃない作業に使うの…?」的な感じで。ネットショッピングをしたりゲームのセールを漁ってたら、いつの間にか画面が真っ赤に…。
いろいろ回答しましたけど、読者の皆さんも面白い回答を思いついたらギズモード編集部までメールくださ…
え、違う?
本当に出てる?
「プログラマー向けモニター」が!?
そう、高機能なモニターを数多く手掛けるBenQから登場したRDシリーズ、これこそがウワサのプログラマー向けモニターなのです。いやー、やっぱBenQは目の付け所が一味違うわ…。
その特徴をこれから紹介していきますが、こういうモニターを求めてた人、多いと思います。というか「プログラマーでなくても欲しい要素じゃんこれ!」な部分も盛りだくさんでした。
プログラマーに優しい機能の数々
今回はRDシリーズの中から、モニターアームを標準付属した4K+の28.2インチワイドモデルRD280UAを紹介します。
まず注目してほしいのは画面の縦横比。一般的なモニターは16:9(上の写真の、ピンクの点線で囲った部分)が多いと思いますが、RD280UAはやや縦長の3:2。プログラミング画面は縦方向にスクロールすることが多いため、やや縦長の画面比にすることで作業領域を増やしているわけです。
画面を90°回転して縦モードで使うことも可能。
パネルの仕上げは、一般的なノングレアよりもさらに反射を低減するファインコートになっています。反射を抑えることで目への刺激を抑えつつ、より作業に集中できますね。反射って一度目に付くと、ずっと気になりません?
RD280UAは、画面下にタッチ操作可能なファンクションバーを搭載していて、真ん中のアイコンを押すと調整可能なパラメーターが画面に表示されます。
黒バックや白バックに明るい文字がずらっと並ぶプログラミングの作業環境においては、目への負担を抑えながら文字を読みやすくすることが求められるわけですが、それを実現するための機能が用意されているのです。上から見ていくと、
コーディング:画面のテーマを暗い/明るい/ユーザー設定の3つで切り替えられるモードです。各モードは彩度やコントラストが調整されていて、作業への集中度合いに応じて切り替えたり、プログラミング時と普段の使用時で切り替えたりできます。いずれのモードも文字が識別しやすく長時間使用でも目が疲れにくい仕上がりになっていますよ。
輝度:画面の明るさの調整。「B.I.オン」と書かれているのはBenQ独自の輝度自動調整機能「ブライトネスインテリジェンス」がオンになっている証。これをオンにしておくと、センサーが環境光を検知し自動的にモニター明るさを調整してくれるのです。第2世代になり基準とする明るさの変更が可能になったので、よりユーザーの好みに応じた調整が可能になりました。
コントラスト:背景と文字の明暗差を調整します。
ブルーライト軽減プラス:ブルーライトを抑える度合いを設定します。
夜間プロテクション:特に暗い環境下での目の負担を軽減すべく自動で最低輝度にしてくれる機能です。夜の作業は日中よりも周囲の環境との輝度差が大きく、目への負担が大きくなりがちですから。
集中して作業していると忘れがちなアイケアを補ってくれるこれらの機能はプログラマーに限らずありがたいですね。モニターを見ることが多い人全般にうれしい機能だと思います。
インテリアとしても活用できる背面照明
RD280UAのアイケア機能はこんなところにも、という感じなのが、モニター背面に搭載された照明「MoonHalo」。モニター背面から壁に向かって照らすことで、ディスプレイと壁のコントラスト差を軽減し目への負担を抑えます。
画面オフ時でも点灯させられるので間接照明としても使えます。色温度は7段階、明るさは10段階で調整できるので、お部屋の演出に活用してください。
豊富な端子類やPCで使える設定アプリ
RD280UAは、端子類もとーっても豊富。HDMI 2.0、DisplayPort 1.4、デイジーチェーン対応のUSB Type-C×2(1つは90Wの給電が可能)、アップストリーム対応のUSB Type-B、ダウンストリーム対応のUSB3.2 Gen1×3、3.5mmヘッドホンジャックを搭載。
ノートとデスクトップ、MacとWindowsなど、2つのパソコンをモニターに接続しているときに、1セットのキーボード/マウスを双方のパソコンで切り替えて使えるKVMスイッチも付いています。
より細かいモニターの調整がパソコン上で行なえる専用アプリ「Display Pilot 2」も便利です。先ほどファンクションバーのところで紹介したパラメーター調整のほか、画面の回転や分割、背面照明のオン/オフなどが可能。RD280UAを使うならぜひダウンロードしておきたいアプリです。
RDシリーズは3種類から選べます
Photo: BenQ|左がRD280U、右がRD240Q
RDシリーズは、今回ピックアップしたRD280UA(11万6000円)から90°回転機能を省いたスタンド仕様の28.2インチワイドモデルRD280U(10万円)、16:10/WQXGA/ノングレア/背面照明なしとスペックはやや異なるものの90°回転可能なスタンド仕様の24.1インチワイドモデルRD240Q(6万8182円)をラインナップ。デスク環境に合わせてお選びくださいな。
いやー、最初は変わった大喜利のお題が来たと思ってましたが、まさか本当に「プログラマー向けモニター」が存在していたとは。こうして機能面を掘り下げてみると、「プログラマー向けモニター」とは、コードを自動で書いてくれるようなモニターではなく、コードを書く人のことを徹底的に考えた「優しいモニター」だったんですね。
その優しさは、プログラマーだけでなくすべての人にとってありがたいもの。良いモニターは目の健康につながるのはもちろん、生産性にも影響します。作業時間=モニターを見ている時間と言い換えても過言ではありませんし、快適な作業環境を作りたいならモニターへの投資は本当に効果的。モニターの購入をお考えの皆さん、RDシリーズは検討する価値ありですよ。
Source: BenQ