真備の確かな復興 地区巡って実感 豪雨6年前に初のウオーキング
まびふれあい公園(左奥)前の堤防道路を歩く参加者
2018年7月の西日本豪雨から6年となるのを前に、甚大な被害を受けた倉敷市真備町地区で23日、開園を間近に控えた復興のシンボル「まびふれあい公園」(同市真備町箭田)付近を発着点とする「小田川ふれあいウオーキング」が初めて開かれ、地元住民ら約200人が復興への確かな歩みを感じながら地区内を巡った。
同市や地元商工会などでつくる「真備・船穂総おどり実行委員会」が、7月3日にオープンする同公園と、13日に同公園で開く「真備・船穂総おどり」をPRしようと企画。強化工事が完了した小田川沿いの堤防道路を歩く2.5キロ、6キロの二つのコースを用意した。参加者は時折雨が降る中、拡幅されたばかりの真新しい道路を思い思いのペースで歩き、のどかな田園風景や山々の新緑を満喫した。
6歳の息子と参加した同市、男性公務員(54)は「小田川沿いを歩くと、被災当時を思い出すとともに復興を実感する。強化された堤防を踏みしめ、真備の地で安心して暮らしていけると思った」と話した。