大阪桐蔭高の投手陣、最速154キロ平嶋桂知や150キロ超の森陽樹ら競争激化 野手も1年生が練習試合に出場するように【高校野球】
大阪桐蔭・平嶋投手
夏の甲子園出場を懸けた第106回全国高校野球選手権大阪大会の組み合わせ抽選会が17日に大阪市内で開かれ、シード校で2年ぶりの優勝を目指す大阪桐蔭は、14日に大阪シティ信用金庫スタジアムで行われる2回戦で成城―東の勝者と対戦することが決まった。
抽選会に参加した宮本真司郎主将(3年)は「夏のために練習してきたんですが、とうとう始まるんだな、と身の引き締まる思いです。対戦相手というより自分たちの目指している野球を夏までに仕上げていこうと思います」と話した。
最近は徳島、北陸に招かれて試合を続けてきた。今春センバツでベスト8の阿南光(徳島)とも対戦し、相手はエースの吉岡暖投手が投げて2―3で敗れたという。
「ヒットは出るけど、なかなか点に結びつかないとか、なかなかうまくいくことが少なくなってきたなかで、とにかくもう全員で戦うしかないことを意識して、試合に出ている者、出ていない者もどれだけ全員一丸となってやれるか。夏、勝ちきれるようにやっていきたいです」と宮本主将は課題を口にした。
今春センバツは8強。今春の近畿地区大阪予選は準々決勝で、優勝した大院大高にミスから逆転負けを喫した。「リベンジって言うより、自分たちがどれだけベストを尽くせるかだと思うので、先を見るというより、まず初戦の14日に合わせていきたいです。最後に良い思いができるように頑張ります。日本一という目標を達成できるように、まずは大阪で勝ち抜かないといけない」と宮本主将は意気込む。
最速154キロの右腕・平嶋桂知投手(3年)と150キロ超の森陽樹投手(2年)や140キロ後半の南陽人投手(3年)、中野大虎投手(2年)のほか、左腕では技巧派の山口祐樹投手(3年)や189センチの長身から投げ下ろす安福拓海投手(3年)がいる。野手では1年生が練習試合に出場するようになっており「誰が出てもおかしくない。底上げはできています」と宮本主将はチーム内の競争激化を明かす。
履正社に決勝で敗れた昨夏から、守りのミスが響いた敗戦が目立つ大阪桐蔭。守備力を強化して「大阪王者」への返り咲きを狙う。