原英莉花、2打差11位発進 師匠ジャンボの助言「フェードでいけ」を体現 思い出の大会で今季初V目指す/国内女子ゴルフ
3アンダーで終了した原英莉花=関西GC(撮影・中島信生)
リゾートトラストレディス第1日(23日、兵庫・関西GC=6545ヤード、パー72)ツアー5勝の原英莉花(25)=NIPPON EXPRESS HD=が69で回り、首位と2打差の11位で発進した。2019年にツアー初優勝を挙げた大会で、今季初Vを狙う。いずれもツアー未勝利の小林光希(22)=三徳商事、小林夢果(20)=ヨコハマタイヤジャパン、藤田かれん(23)=ライク、金沢志奈(28)=クレスコ=の4人が67で首位に並んだ。
レギュラーツアー初出場で健闘する政田夢乃=関西GC(撮影・中島信生)
原点となった大会で、5年ぶりの頂点へ─。トップと2打差で船出した原が、晴れやかな顔でうなずいた。
「ティーショットがすごく安定していて、パットもグリーンのスピードに合わせられました」
3番から3連続バーディー。4メートル、7メートル、5メートルと次々とねじ込んだ。後半も1バーディー、1ボギーにまとめた。
国内メジャー3勝を含む5勝誇る実力者だが、今季はトップ10入りが1度のみ。前週の「ブリヂストンレディス」第2日には今季ワーストタイの76をたたき、4度目の予選落ちを喫していた。
迷いを抱えたまま、今大会開幕3日前の20日に千葉県内の尾崎将司邸を訪問。師匠のジャンボからもらった助言は「振り抜きが悪くて、どっちのボールを打ちたいのか分からない。フェードでいけ」。普段からドライバーでドローボールを打つこともある原だが「ドローを打とうとすると球の高さが安定しないので、今週はフェードでいきます」と決心。やることを決めて結果につなげた。
2019年のこの大会でペ・ソンウ(韓国)とのプレーオフを制し、ツアー初Vを飾った。当時とは会場が異なるが「初優勝のときは『絶対に勝つ』という気持ちで、スコアメークするよりも勝負しに来ていたと思い出した」と、初心に立ち返る機会となった。
「『たくさんバーディーを取っていくぞ!』と燃えられるように頑張っていきたい」。再び闘争心に火がついた原が、熱い戦いを披露する。(鈴木和希)
■政田夢乃、初のレギュラーツアーで2打差スタート
プロテスト合格後初のレギュラーツアー出場となった23歳の政田夢乃は4バーディー、1ボギーの69。首位と2打差につけ「ボギーだった1番(パー4)以外は100点に近いゴルフができた」とほほ笑んだ。昨年11月に5度目の挑戦でプロテストに合格し、前週のステップアップツアー「ツインフィールズレディース」では4位。「まずは予選を通過して、上位に入れるように頑張りたい」と力を込めた。