ソフトバンク強すぎ!貯金今季最多「25」 有原、8回2失点パ単独トップ7勝
鷹は3連勝。小久保監督と有原がナインを出迎える(撮影・斉藤友也)
(パ・リーグ、オリックス2-7ソフトバンク、8回戦、ソフトバンク5勝2敗1分、25日、京セラ)偉業達成の可能性は途中でついえたが、降板後の充実した表情と鷹党から送られた大きな拍手がすべてを物語っていた。ソフトバンク・有原がチームを勝利に導く快投で、ハーラー単独トップの7勝目を挙げた。
「(六回まで無安打だったのは)それはわかっていたけど、やっぱり試合に勝つことが一番大事なので。今日こうやってチームが勝てたので、とにかくよかった」
最速151キロの直球を軸に凡打を積み上げ、六回まで無安打投球。七回1死で太田に右前にはじき返されてノーヒットノーランの夢は消えたが「全然気にしていなかった」と集中を切らさなかった。紅林と森に連続でタイムリーを浴びたものの、宗を遊飛、頓宮をフォークで空振り三振に仕留めてリードを死守した。
「体力的にも全然問題はなかった」と続投した八回も三者凡退で終わらせ、8回2失点でリーグ単独トップの7勝目をつかんだ。さらに9試合連続でクオリティスタート(6回以上を投げ自責3以内)をクリア。7回2失点で勝利投手となった前回11日のヤクルト戦(みずほペイペイ)からリフレッシュを兼ねて中13日の登板間隔を空けてもらったことも奏功し「しっかり調整もできた」とうなずいた。
8回2失点と好投した有原。パ単独トップに立つ7勝目を挙げた
有原の好投もあって3連勝したチームは貯金を今季最大の25まで増やし、2位ロッテとのゲーム差を11に広げた。
「イニングをしっかり投げられているので、これをもっときつい、暑くなってくる時期に続けることが大事だと思う」
米大リーグから日本球界復帰2年目となる今季、開幕投手を務めるなど投手陣の柱として引っ張る有原が常勝軍団をさらに上昇気流に乗せていく。(織原祥平)