東京五輪「金」西矢椛、パリ五輪出場逃す…高難度の技に挑戦も15位
【ブダペスト=井上敬雄】アクションスポーツのパリ五輪予選シリーズ(OQS)第2戦は22日、ブダペストで第3日が行われた。スケートボード女子ストリート準決勝で東京五輪女王の西矢 椛(もみじ) (16)(サンリオ)が敗退。各国・地域最大3枠に五輪出場権が与えられる中、日本勢4番手以下となることが決まり、2大会連続の五輪出場を逃した。
OQS第1戦では準決勝で敗退し、世界ランキング5位、日本勢3番手に後退して今大会を迎えた西矢。「悔いのないように楽しみたい。決勝にいって自分のやりたいトリックを決められたら」と臨み、予選は11位で通過した。
だが、準決勝では45秒間自由に滑るランを2本ともミス。一発の技を競うベストトリックでは巻き返しを狙って、高難度の技に挑戦したものの、決めきれずに15位に終わり、8人で行われる決勝に進めなかった。
東京五輪以降も、障害物を滑った後に板を縦回転させるトリックをいち早く成功させるなど女子スケボー界を先導してきたが、無念の落選となった。
スケートボード・ストリート世界選手権に出場する西矢椛。東京五輪で金メダルを獲得した。大阪府東大阪市のハスコスケートパーク衣摺で。