薬学部に「離島枠」 島の医療者不足に貢献 入学金減免など後押し
崇城大学=熊本市西区
崇城大学(熊本市)は、来春の入学者が対象の2025年度入試から、薬学部に離島出身者の募集枠を設ける。卒業後に出身の離島地区で薬剤師として働く意思があることが要件となる。
募集定員は5人で、一般公募制推薦選抜の一部を充てる。長崎、鹿児島、沖縄県内の離島にある小中高校のいずれかに、合わせて3年以上在学していたことが条件。入学検定料(3万円)全額と、入学金(30万円)の半額が免除となる。
同大入試広報部によると、離島などでは薬剤師を含む医療関係者が不足しており、同大の「地域連携と社会貢献」を掲げる中長期計画と照らして導入を決めた。離島が多い3県を対象としているが、担当者は「そのほかの自治体の離島出身者も個別に相談してほしい」と呼びかける。
選抜方法は書類、科目試験と面接で、入試は11月17日。合格発表は12月2日にある。(杉浦奈実)