iOS 18の新機能…でも、それAndroidにはずっと前からあったよ
Image: Apple
かなり初期からできてたことも。
Apple(アップル)が先日のWWDCでiOS 18を発表し、今年秋にはApple流AI「Apple Intelligence」を使った機能や日々の使い勝手を向上するような機能をロールアウトしていきます。iPhoneユーザーにとっては朗報ですが、Androidユーザーとしては既視感のある内容が多いのも事実です。
とはいえ、WWDCのキーノートでは歓声があがる場面も何回もあったし、AndroidとiOSで共通機能が増えるということは、ユーザーにとっては「iPhoneは見栄えがいいけど、Androidやめるとこれが使えないし」と悩むケースが減るということで、全体的には良いことですよね。
というわけで、iOS 18の新機能だけどAndroidには前からあったもの、まとめてみました。
アプリアイコンを自由に配置
時間つぶしにアイコンの位置を並べ替えるのは、Androidユーザーだけの楽しみじゃなくなります。iOS 18では、ホーム画面のどこにでもアプリアイコンを配置できるんです。
アプリを画面のサイドに寄せて、壁紙をもっと目立たせることもできます。
アイコンの色変更
Image: Apple
iOS 18ではアイコンの色も選べるようになります。
ですが、Androidではこれ、Pixel Launcherを使えば、Android 13からできてることなんです。iOS 18のデベロッパーベータでは、壁紙とシステムテーマに基づいてカラーアクセントが選ばれるようになっていて、自動で選ばれた色が気に入らなければ手動調整もできます。
メッセージのRCS対応
ここ数年のテック記事を読んでれば、Google(グーグル)が先にRCS対応してたことがわかります。Googleは巨大な広告キャンペーンまで張って、AppleもRCS対応するように呼びかけてたんです。
それに対しAppleは、WWDCでRCS対応をひっそりと発表しました。これでiOS・Android間のメッセージでも、高解像度画像の添付や長押ししてリアクションといった機能が使えそうです。
メッセージ送信予約
友だちにメッセージを送りたいけど気づけば午前4時、そんな時間に何送ってるの?と思われたくない…みたいなことありますよね。iOS 18のメッセージアプリでは、メッセージ送信予約ができるようになるので安心です。でも、Google Messagesでは、同じことが2022年に可能になってました。
ゲームモード
iOS 18にはゲームモードが追加され、Appleいわく、バックグラウンドの動作を最小化してゲームのフレームレートを安定させるそうです。
一方Androidには、Android 12からゲームモードがあります。今やAsus ROG Phoneみたいに、ゲーミングスマホというアイデンティティもあるくらいですから。
Siriと文字で会話
GoogleアシスタントからGeminiへの移行は、たしかにスムースではありません。でも、Appleが今回発表したような、AIアシスタントに文字で話しかけられる機能は、Androidではだいぶ前からできてました。いつかはGoogleアシスタントに文字で話しかけることもなくなるんだ…と寂しくなってしまうくらい、長年使われてきた機能なんです。
音声の文字起こし
iOS 18には、メモアプリで会話を録音して文字起こしできる機能が入ります。起こした文字は、他の文書やチェックリストなどにも入れられます。
一方GoogleがPixelでLive Transcribe機能を導入したのは2019年、それがAndroidのシステム設定に統合されたのは2021年でした。
コントロールセンターにサードパーティアプリ
Image: Apple
iOSのコントロールセンターは、今まで以上にカスタマイズ可能になります。iOS 18ではホームコントロールやクイック設定が追加されるだけじゃなく、サードパーティアプリのショートカットも入れられるようになります。
それに対しAndroidでは、ずっと前から通知シェードがありました。Android 7で通知シェードのクイック設定に編集可能なタイルが加わり、それは後にサードパーティアプリに開放されました。
iPhoneミラーリング
iPhoneとMacを併せて使ってる人にはすごく便利な機能が追加されます。iOS 18は、iPhoneの画面の中身をMacにストリームして、マウスとキーボードで使わせてくれるんです。MacとiPhoneの間でメディアをドロップしあったりするのも簡単です。
ただしAndroidなら、2010年代にサードパーティアプリでミラーリングが可能になってました。とはいえAndroidとGoogleのChrome OSの間でも、ネイティブでは実装されてなくて、サードパーティの機能のままです。最新のSamsung(サムスン)のフラッグシップ機だけは、Microsoft(マイクロソフト)のPhoneアプリを使ってスマホからPCへのミラーリングを可能にしています。
Genmoji
iPhoneユーザーは、テキストプロンプトから絵文字を生成できるようになります。このGenmojiは、AppleのAI「Apple Intelligence」のショーケースでもあります。
でも、これ、Androidで2020年から提供されているGoogle KeyboardのEmoji Kitchenに似てる感じです。
Emoji KitchenはGenmojiほどAIを押し出してませんが、楽しさは同じくらいです。
おまけ:iPadの計算機アプリ
iPad OS 18ではついにiPadに最適化された計算機が使えるようになります。これはiOS 18とは別の話になりますが、Androidではタブレット用の計算機もずっと前からあったので、関連ってことでここにまとめておきます。