【阪神】才木浩人、父の日に感謝の8勝!箸の持ち方、英語…父昭義さんの野球に絡めた指導法とは
お父さん、いつもありがとう!阪神才木浩人投手(25)が「父の日」に12球団単独トップ8勝目を挙げた。
初回から淡々と無失点投球を継続。先頭打者に出塁を許しても、後続を断ち切った。7回に5番近藤からソロ本塁打を浴びたが、これが5月19日ヤクルト戦以来4試合ぶりの失点。連続無失点イニングを「35回1/3」まで伸ばし、2リーグ分立後では球団4位の記録となった。
「初回に先制点をもらって、そこからずっとゼロを重ねられたので。そこは良かったかなと思います」
チームはソフトバンクに2連敗を喫していた中で、今季5度目の連敗ストップとなった。強力打線を相手にしても、「連敗ストッパー」の快投は変わらない。9三振を奪い、7回5安打1失点。奪三振数71は巨人戸郷と並び、セ・リーグトップとなった。
この日は両親を球場に招待。父昭義さん(63)が見守る前で、最高の親孝行を果たした。
学生時代から野球に打ち込んだ中、父はいつも野球に絡めてさまざまなことを教えてくれた。幼い頃に箸の持ち方を教えられた際は「そんなフォームしてたら、打たれへんやろ」。英語の勉強に苦戦した中学時代は「これならやる気出るやろ」とエクセルでお手製の「野球英単語帳」を製作。意外とスペルの難しい野球用語を200個近く集め、興味を持たせながら教えてくれた。スポーツ経験は少ないなか、野球一筋の人生を後方から支え続けてくれた自慢の父親だ。
「母の日」の5月12日DeNA戦にも、1-0での9回完封勝利。両親それぞれへの感謝の白星を挙げた。家族の前での1勝に孝行息子は「良かったです」と照れ笑いだ。今季の交流戦登板を3戦3勝で締めくくった右腕。セ・リーグ相手にも日曜日の快投を続けてみせる。【波部俊之介】
ソフトバンク対阪神 才木の両親、母・久子さんと父・昭義さん(撮影・梅根麻紀)