【新型BMW M2】最新アップデートで15kW(20ps)の出力向上。マニュアルトランスミッション仕様も継続し2024年8月から生産開始!
BMWファンならずともスポーツカー好きなら憧れるのがBMWのMモデル。メルセデスならメルセデスAMG、アウディならアウディスポーツに相当します。
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M2(クーペ)の起源は、いまでは伝説として語り継がれる2002ターボの、その後継車的存在であるとしてBMWはアナウンス。現行型M2のモデルコードはG87。日本導入は実質的に昨年4月なのですが、早くも進化版へと発展しました。
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生産開始は8月から順次その規模を拡大する予定とか。日本の公式HPには既にその姿をアップロード済み。本稿執筆時点でプレスリリースの発表はないのですが、日本仕様の内容や価格発表は秒読み段階です。今回は欧州仕様をベースにご紹介します。
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【New BMW M2 Coupe】
ボディサイズ:全長4580×全幅1887×全高1403mm
ホイールベース:2747㎜
トレッド:1617 / 1605mm
エンジン形式:直列6気筒ターボ
総排気量:2993㏄
ボア×ストローク:90.0×84.0mm
圧縮比:9.3
最高出力:353kW(480ps)/ 6250rpm
最大トルク:600Nm(MT 550Nm) / 2650-6130rpm
トランスミッション:8速Mステップトロニック/ 6速MT
車両重量:1780kg(EU値)
タンク容量:52L(無鉛プレミアムガソリンRon95以上)
タイヤ:275/35 ZR19 100Y XL・285/30 ZR20 99Y XL
ホイール:9.5J×19・10.5J×20
※ドイツ本国仕様のデータ
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最初に触れてしまうと、本国仕様の価格は890ユーロの付加価値税を含め、デフォルトの2ペダル仕様の8速Mステップトロニック搭載車(AT免許で乗れます)が7万6600ユーロ。オプションの6MT搭載車が7万7100ユーロとなります。一方、北米ではATとMTが継続して同価格ながら1700ドル値上がりし6万4900ドル+輸送料&手数料がスタートライン。
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昨年、日本デビュー時のM2の価格は1000万円の大台を超えず税込み958万円でした。円安傾向は政府介入後も依然として変わらず。もしBMWが戦略的価格を採用しても実質的に1000万円を超えるのではと予想します。
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それでも上位に位置するM4やM3はおよそ1500万円と標高差は相当。というワケで、新車で買える飛び切りスポーティなBMWとして、依然として色褪せぬ価値をもつM2なのです。
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この新型M2は市場ニューズを配慮してか、メキシコ工場で本年8月より生産されます。これまでの販売比率は欧州が約4割程度。単一市場で見ると、北米、ドイツ、中国、英国、日本の順となるそうで、まあ納得の結論かもしれませんね。
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アップデート最大のトピックはやはりそのパフォーマンスです。主にエンジン制御がその中心でドライブモードや各ギア、速度域など細かく見直しバージョンアップ。結果的に最高出力そのものも15kW(20ps)向上したのですが、最大トルクの数値はATが600NmとMTより50Nm高くなっています。
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公称値の最高速度は250km/h。オプションのMドライバーズパッケージ装着車では285km/hmに達するそうですから、やはりモータースポーツ直系のクローズドデッキ採用S58エンジンは素晴らしい! といわざるを得ません。この先、内燃機時代の名機として語り継がれることでしょう。
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車内の眺めは相変わらずドライバーのテンションを高めてくれます。モニターを通じた操作系はBMWオペレーティングシステム8.5へと正常進化。コネクト環境を含め、この辺りの装備はスマホやPCのごとく、随時進化するので自動車メーカーも大変です。ただし、なんでもかんでもクラウド上に……というのも考え物。今後に課題も残ります(一般論として)。
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ボディカラーは8種の新色が加わりました。日本でどの程度の対応となるか未知数ですが、予算的ゆとりがあればインテリア含めインディビジュアルなコーディネイトを実現したいところ。ちなみに北米ではレーシーなバックスキンのステアリング、快適装備のステアリングヒーターなどのオプション設定もあるそうな。さて、日本仕様はどうなることやら。
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最後に買いのM2を考えて見ましょう。
個人的には快適便利で数値的にもちょっと速い8ATは買いません。というのもワイの場合、オジサンなので1000万円級の予算組んだらもう後がないから。となると、いつ乗り換えられるのかわかりませんのでMT一択。
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コンマ1秒単位のアドバンテージに価値はなく、5~10年所有すると思えば電子パーツは少ない方が安パイ。その上、中古車市場に目を向ければMTの方が少数派。儀式のごとくクラッチ踏んだ方がフィーリングフェチの自分に合っているから。
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その選択は優劣ではなく個人の趣味嗜好の範囲内。他人の意見に委ねる必要性はないのです。皆さんにとって最良の選択をしてください。コレマタ絶滅危惧種の類なので、こんなスポーツカーに乗れる時代はもう来ないでしょう。好き者の“イケオジ”に推挙する1台。
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念のため先代の画像(オレンジの車両)もギャラリー内にアップしておきますね。ではまた!
Text:Seiichi Norishige
BMW