帝京大、早稲田大を60―7で破って4勝1分けで2019年度から4連覇 関東大学ラグビー春季大会
帝京大のFW青木主将
関東大学ラグビー春季大会のAグループは帝京大が早稲田大を60―7で破り、4勝1分けで2019年度から4連覇(20年度は中止、21年度は順位なし)を飾った。
帝京大は前節で明大と24―24で引き分けたが、今週は試合開始から全開。フランカー青木恵斗主将が前半7分に先制トライを挙げると、同点に追いつかれた後の19分には再び青木主将がPKから速攻に出て勝ち越しトライ。青木はさらに後半36分にもトライを加え、「高3の花園以来」というハットトリックで9トライを奪う圧勝にチームを導いた。
「主将になってから得意のボールキャリーのときに迷いが出ていたけれど、今日は自信を持ってアタックできました」
青木は5月は日本代表候補の菅平合宿に参加したが、イングランド戦に向けた宮崎合宿メンバーには落選。その後、負傷者の補充で追加招集を受けたが悩んだ末に辞退してチームに残った。
「自分に足りないところがあって落選したんだし、これ以上自分のことだけ優先はできない。大学4年という時間はもう戻ってこないし、この仲間と大学日本一をとるために一緒にやりたい」
代表参加を勧めたという相馬監督も「青木は日本代表の合宿に行ってきて成長した。今までは力で何でも解決できたけれど、上のレベルに触れてきたことでプレーが丁寧になった」と主将の成長に目を細める。
日本代表への思いを封印して大学ラストイヤーにかける主将の執念が引き寄せた春の王座。赤いジャージーが大学4連覇を視界に捉えた。