NHK党の立花党首、「1ミリも悪くない」都知事選の『掲示板ジャック』策で主張 「社会の害悪」と元『政治家女子』は批判
立花孝志氏
7月7日投開票の東京都知事選で、政治団体「NHKから国民を守る党(NHK党)」が企てている「掲示板ジャック」が物議を醸している。立花孝志党首(56)は16日、自身のユーチューブでこの計画に対する狙いを説明した。
都知事選の候補者ポスター掲示板は、今のところ48枠が準備されているが、立候補者が50人を超えるとの見立てもある。そんな中、NHK党は14日、都知事選で最大24人の候補者を擁立すると発表。「掲示板ジャック」で、本来であれば候補者のポスターを張る掲示板の1箇所で最大24枠を、NHK党への寄付という形で実質的に販売し、資金を集める行為に批判の声が出ている。
かつて立花氏から「政治家女子48党」党首に担ぎ上げられ、代表権をめぐる内紛によって決裂した大津綾香氏(31)は15日、自身のX(旧ツイッター)でこの動きに反応。NHK党を「他人に迷惑をかけても、自分さえ良ければいいという教条に基づいているため、社会の害悪であり政治には適さないと考えます」と批判し、掲示板ジャックに対しても「NHK党が利益を得ようとする一方で、都民に数億単位の税負担を負わせている事実もしかり、このような組織には正義はありません」と噛みついた。
一方、立花党首は16日にユーチューブで「何も我々はポスター掲示板をジャックするために動いたんじゃない」と説明。候補者の大量擁立は、あくまで党の目的である「NHKをぶっ壊す」ために、NHKの政見放送をジャックする狙いがあったと主張。「これは確かに都知事になろうと思ってやっている活動ではありません。しかしながら、選挙というのは政治的な目的を達成するためにやるわけですから」と語った。
その上で、ポスター掲示板に関しては「いらない」「ベニヤ板の無駄なゴミ。もうやめましょう。ネットでやればいい」と一蹴。批判に対しては「多くの国民に知ってもらうために選挙の時にこのような奇抜なアイデアですけど、合法ですよ。1ミリも悪いことしてません。そして誰にも迷惑をかけていません。税金の無駄遣いだと言いますが、それだったら供託金を値上げしたらいいじゃん」と反論。あくまで問題提起としての試みであり、「多くの人が選挙に関心を持って投票にいけば万々歳。選挙をフェスにするのは大事なこと」と語った。