岸田首相とマレーシア首相が連携を確認 東シナ海・南シナ海情勢などで意見交換
首脳会談に臨む岸田文雄首相とマレーシアのアンワル首相(左)=23日午後、首相官邸(春名中撮影)
岸田文雄首相は23日、マレーシアのアンワル首相と官邸で会談した。中国が一方的な海洋進出を進める東シナ海や南シナ海の情勢について意見交換するとともに、昨年末の首脳会談で合意した「包括的・戦略的パートナーシップ」に基づき、両国関係をさらに発展させていく方針で一致した。
岸田首相は「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化すべく、連携を一層強化したい」と呼びかけた。マレーシア軍に対する救難艇供与や自衛隊との共同訓練が実現したことに言及しつつ、海上法執行や脱炭素、サプライチェーン(供給網)強靭化といった分野での協力強化を提起した。
アンワル首相は支援に謝意を示し、幅広い分野で協力を進める考えを表明した。
このほか両首脳は中東情勢やウクライナ情勢、北朝鮮への対応についても意見交換し、引き続き連携していくことを確認した。