笑福亭鶴瓶、桂ざこばさんの豪快エピソード披露「顔見たら怒ってましたからな」
笑福亭鶴瓶
落語家、笑福亭鶴瓶(72)が30日、ニッポン放送「笑福亭鶴瓶 日曜のそれ」(日曜後4・0)に出演。12日にぜんそくのため76歳で亡くなった落語家、桂ざこばさんとのエピソードを披露した。
鶴瓶は「死なへんと思ったざこば兄さんが死んだからね。ぷつっと切れたやんな。あれだけ俺のこと怒ってて。顔見たら怒ってましたからな」と毒舌で感情豊かなざこばさんの人柄を紹介。ざこばさんの妻からはたびたび謝られていたという。「よろしいでと。(でも)よろしいことなかったんです。普通ならおかしなるやろなというくらい本気です。顔を見て腹立つってやつですよ。(自分が)だいぶ下やからね。理不尽なことで怒られたんですよ」。ある時はいきなり「お前返したれや」と怒られ、激怒の理由は鶴瓶が出演したドラマの役で盗みをしたシーン。鶴瓶は「それドラマです、兄さん」とたしなめたと振り返った。
また、食事に行った際、値段について「なんぼや」と何度も聞き、鶴瓶が食事代を支払ったため「ええように思われたいんか」と言って帰ったという。一方で、「嫌いにならないというか」と憎まれ口をたたかれても憎めなかったという。
ざこばさんが、鶴瓶の師匠・笑福亭松鶴さんにしかられたときのエピソードを披露。寄席で客を出迎えていたところにゴルフバックを担いだざこばさんが現れ、「(松鶴さんが)帰れお前と。えらい怒ってはりました。ゴルフバック担いできたけど、走って逃げはった。子供やんか。怒られるやろ。何持っとねんおら、言うて。それは見ましたね」。続けて、「ほんまにそういう意味ですてきな人やった」としみじみ話した。
また、「家の玄関にお姉さん(ざこばさんの妻)のヌードの写真が貼ってあった。奥さんのヌードの写真。(ざこばさんは)俺が撮ったんやと」。それを鶴瓶が見たら、再びざこばさんから「これ見てんのか」と怒られたという。豪快エピソードは数知れず、「死なんといてほしかった。素晴らしい方。最後は奥さんに見守られて? 幸せでしょうね。豪快な人でした」としのんだ。