恐怖でしかなかった父親に対して初めて怒りを感じた瞬間
なんだこいつ…!?
小学生だった自分は、習ったばかりの引き算で父が死ぬまでを計算することしかできなかった。
「お父さん死んじゃったんだって」そう母に聞かされたのは25歳の時だったという、漫画家のおうめ りゅうさん。突然の父の訃報に悲しみや動揺はなかったそうですが、幼い頃に苦しめられた「怪物」を忘れることはなかったといいます。
幼少期に受けた精神的虐待、母への暴力、親戚や友人にまで及んだ危害…。
怪物のようだった父との凄絶な日々と、そこから母と共に抜け出すまでを、当事者であるおうめさんが描いた実話コミックエッセイをお送りします。
ある日の朝
そんなくだらねえことで
母を無下にする父
初めて父に「怒り」を覚えた
著=おうめ りゅう/『死を願った父が亡くなった話』