巨人 27歳の成長株ココ・モンテス獲得へ 3Aリーグトップの打率、内野のユーティリティープレーヤー

ココ・モンテス（AP）

　巨人が新外国人選手として前ロッキーズのココ・モンテス内野手（27）の獲得に乗り出していることが28日、分かった。

　メジャー通算18試合の出場ながら、マイナーリーグでは通算85本塁打をマークするなど長打も打てる右の巧打者。ポジションは二塁に加え、三塁、遊撃もこなせる。4年ぶりのリーグ優勝を狙うチームが、ヘルナンデスに続きシーズン中に外国人補強に動いた。

　モンテスは昨年メジャーデビュー。メジャー通算は18試合で1本塁打と目立った実績はないが、22、23年はいずれも3Aで20本塁打以上を放った。今季はロッキーズ傘下3Aアルバカーキで64試合に出場してリーグトップの打率・335をマーク。9本塁打、47打点、5盗塁といずれも好成績を残していた。

　戦力アップを狙うチームにとって、内野を守れる右打者は補強ポイントとなっている。26日には開幕から状態の上がらない坂本が出場選手登録を抹消され、遊撃はいずれも左打者の門脇、泉口の状態を見ながら併用しているのが現状だ。12度の零敗を喫するなど、得点力アップが上位をうかがうためには欠かせない。

　巨人は今オフ、前阪神のケラーを獲得。ウレーニャは楽天から22年以来、2年ぶりにチームに復帰させた。オドーアは開幕前に2軍行きを拒否して退団したが、5月にはヘルナンデスを獲得し、交流戦から1軍の戦力として活躍している。チームはこの日で72試合目を終了。シーズンを折り返したが、勝負の夏場に向け、獲得できれば阿部政権では5人目の外国人補強となる。

　◇ココ・モンテス　1996年10月7日生まれ、フロリダ州出身の27歳。南フロリダ大から18年ドラフト15巡目（全体456番目）でロッキーズに指名され、昨年6月11日のパドレス戦でメジャーデビュー。二塁、三塁、遊撃を守りメジャー通算は18試合で打率・184、1本塁打、3打点。1メートル83、90キロ。右投げ右打ち。