【阪神】岡田彰布監督が復調気配の大砲にミート継続指令「「ホームラン打ちにいったら、またおかしなってまう」
岡田彰布監督
◆JERAセ・リーグ ヤクルト―阪神(28日・神宮)=雨天中止
狙うな! 阪神・岡田彰布監督(66)が28日、復調気配の佐藤輝明内野手(25)に継続を求めた。2軍調整から昇格後の出場13試合は本塁打がないが、前カードの中日3連戦は11打数5安打、4打点。「ホームラン打ちにいったら、またおかしなってまう。打点を挙げることや」と直近の打撃を評価した。
「あの打ち方できるなら、最初からやってくれ」。苦笑いで指摘したのは、27日の中日戦(甲子園)の7回の佐藤輝の左前への2点打だ。無死二、三塁で、斎藤の直球を広い三遊間へ狙い打った。「ヒットで2点と本塁打で3点、そんな変われへん。なら、あないして三遊間に打った方が確実」。状況を把握し、ミートに徹した意識に目を細めた。
アーチはその延長。指揮官は「ヒット続けて点を入れてたら出るよ」と予言したが、一発へのヒントもこの打席にあった。2ボール2ストライクから失投を仕留めたものの、低めのボール球を2度空振りした後。「有利なカウントであの球きたら、もっと振れる。追い込まれてコンパクトにいったから、単打で終わったかも。ボールを振るな。カウントがもっとようなる。ほんなら長打も増えるよ」と解説した。
この日は雨天中止で仕切り直し。自己ワーストとなる109打席ノーアーチの佐藤輝は本塁打への意欲を「はい、頑張ります」とだけ返し、色気を封印した。神宮では、今季の2本を含む通算13発。本拠地以外では最多の舞台で、自然体の快音が期待される。(安藤 理)