【日本ハム】新庄監督イライラ3連敗 最大9あった貯金わずか2に 首位と今季最大12ゲーム差
<日本ハム1-5ソフトバンク>◇28日◇エスコンフィールド
日本ハムは守備にほころびが出てソフトバンクに完敗した。3、5回に二遊間の連係ミスを連発。ともに併殺を奪えず、手痛い失点を重ねた。新庄剛志監督(52)はスタメン起用した福田光、細川の二遊間を6回から交代させたが、悪い流れは最後まで断ち切れなかった。1分けを挟んで今季4度目の3連敗。最大9あった貯金も2まで減り、首位とは今季最大の12ゲーム差となった。
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新庄監督は試合後、報道陣の前で口を開くことはしなかった。球団を通じて残したコメントは「バッテリーが意図的に打たしているのに、あんな簡単なダブルプレーも取れないようじゃ勝てない」だけだった。
試合中もベンチの監督専用椅子に座っていられないほど、いら立っていた。
1点を勝ち越された直後の3回1死一、二塁。山崎-伏見の「さちとら」バッテリーは栗原を二ゴロに仕留めた。二→遊→一の併殺でチェンジのはずが…。福田光からベースカバー細川への送球が高く浮き、バランスを崩した細川も一塁へ悪送球。細川に適時失策が記録された。
2点を追う5回1死満塁でも同様のミスが起きた。バッテリーは栗原を遊ゴロに仕留めた。遊→二→一の併殺で今度こそチェンジ…のはずが、細川からのトスが浮き、バランスを崩した福田光が一塁へ悪送球。両者に失策こそ記録されなかったが、重すぎる失点を重ね、2人とも6回の守備から交代となった。
打線も守備でのミスをカバーする攻撃ができなかった。6月4日に最大「9」あった貯金は、5月8日ソフトバンク戦で敗れて以来となる「2」まで減少。このままズルズルと後退するのか、踏ん張るか。グラウンドでしか、悔しさは取り返せない。【木下大輔】
日本ハム対ソフトバンク ベンチでうつむく日本ハム新庄監督(撮影・佐藤翔太)