【オリックス】「絶対おかしい!」「30人の生活かかっとるんじゃこら」降雨コールド負けに怒号
<ロッテ4-3オリックス>◇28日◇ZOZOマリン
オリックスが7回途中の降雨コールドゲームで敗れると、三塁側ベンチ裏まで怒号が響いた。「絶対おかしい! そんなん納得せえへんやん!!」。声の主は水本ヘッドコーチ。そこに中嶋監督も加わった。「俺らはな、30人のな、生活かかっとるんじゃこら」。結果は結果。分かっていても、文句を言いたくなる1点差の惜敗だった。
強い雨の中、ロッテ球団は試合可能と判断。プレーボールが40分遅れた。先発エスピノーザは1点リードの2回に4連打などで逆転され、打線は3回に森の適時打などで1点差に迫った。その間も雨はやまず、7回裏ロッテの攻撃中に強くなって中断。27分後に審判団の判断で降雨コールドが宣言されると、オリックス側の猛抗議が始まった。
水本ヘッドは審判に「(こっちは)40分待っとるじゃん。それくらい整備してもええんちゃうん!? 27分やろ?」と怒りを伝えた。試合開始は40分待ったのに、中断からコールドゲームに至るまでの判断が30分以内はおかしい、との内容。敷田責任審判は中断から30分で判断するのはあくまで「目安」とした上で「(続行して)やる見込みがあるなら当然、それ以上待ちますし、今日は見込みもない。雨量も考えて判断しました」と説明した。
イライラの伏線もあった。この日は大阪でのナイターゲームから一夜明け、千葉へ移動しての試合。チーム乗車の新幹線が大雨の影響で愛知・豊橋付近で止まり、東京到着が約1時間遅延した。練習は短縮と開始前からドタバタだった。
中嶋監督は時間を置いて報道陣の前に姿を見せた。「(後味が)悪すぎるわ。最初のスタートは何やったの?」とイライラを隠せなかったが、その後は「終わってもうたらしょうがないけど。切り替えて明日行くしかない」と冷静さを取り戻した。雨に振り回された1日だった。【大池和幸】
▽オリックス・エスピノーザ(2回の4失点が響いて4敗目)「天候の問題は確かにあったが、その中でできることをやろうとした。粘り強く投げることはできた」
ロッテ対オリックス ベンチで腕を組むオリックス中嶋監督(左)(撮影・鈴木みどり)