「メタルギア」の公式番組で、シリーズへのオリジナルスタッフの復帰の可能性について現プロデューサーが言及

KONAMIが公式番組「METAL GEAR - PRODUCTION HOTLINE 01」で、「メタルギア」シリーズへのオリジナルスタッフの復帰の可能性について口を開いた。これは番組のアンケートフォームに寄せられた質問に答えたもので、つまるところ「小島監督やコジマプロダクションがシリーズに関わることはあるか」と視聴者が尋ねたものだ。

画像は 「METAL GEAR - PRODUCTION HOTLINE 01」 より。

番組に出演した岡村制作プロデューサーは、（小島監督やコジマプロダクションは）KONAMIに所属する人間ではないため、そういった方々の考え方を自身の立場から答えることはできない、といった旨を話し、個人としては「小島監督を含め、オリジナルスタッフの方々とまた一緒に仕事をすることがあればいいな、というのが夢ではあります」と続けた。

そのうえで、そういった協力自体が前提となってしまう・依存してしまう未来には否定的であるということを語り、「我々だけでしっかりと評価いただけるようにがんばっていかなければいけない」とシリーズに対する現在の姿勢を述べた。なお、リメイク作である『METAL GEAR SOLID Δ: SNAKE EATER』のクレジットには、オリジナルスタッフの名前も載っていることがあわせて言及されている。

画像は 「METAL GEAR - PRODUCTION HOTLINE 01」 より。

また、番組に寄せられたメッセージの一部が紹介され、「メタルギアを終わらせたのはお前たちだ」や「新作を作れるとは思えないし、作らないでほしい」などの辛辣な内容もともに紹介された（ネガティブな意見自体は全体の11%だという）。これに対して岡村プロデューサーは「ファンの皆さんのまごうことなきご意見ということなのかなという風に思っています」、「現時点ではそれらすべてにお応えすることはできない部分もあるんですけれど、（意見を）しっかりと受け取っています」と反応した。

こうしたことにも積極的に配信で触れていることを考えると、KONAMIはシリーズに興味をもっている人々の不安をひとつずつ潰していくのを重要視していることがわかる。以前の配信には「誠意が感じられて信じてみようと思った」や「コメント欄を開放したのも好印象」といったメッセージが寄せられていたそうなので、このようなコミュニケーションを丁寧に積み重ねたうえで『METAL GEAR SOLID Δ: SNAKE EATER』のリリースへとつなげていくのだろう。そのほかにもあらためて次のような質問に回答し、リリースにあたって起こりうる、さまざまな認知のズレを回避しようとしている。

• 開発に関わっているのはどういった人たちなのか
• なぜ『METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER』からリメイクするのか
• キャラクターボイスはオリジナルのままか

配信では、過去にも発表があったようにカメラや操作を現代的にしたニュースタイル、オリジナル版準拠のレガシースタイルがあると説明されたほか、カラーフィルターがいくつかあることについても触れられた。

なお、『METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER』の発売日や「METAL GEAR SOLID: MASTER COLLECTION」の今後の展開については発表がなかった。これらの動きは、8月のgamescomや9月の東京ゲームショウ、さらにもう少し先まで待つ必要があるようだ。