【阪神】村上頌樹、完封逃すも約2カ月ぶりの3勝目、岡田監督に監督通算700勝プレゼント
<阪神8-1中日>◇27日◇甲子園
阪神村上頌樹投手(26)が、プロ2度目の完封を逃すも、3勝目を挙げた。4月30日の広島戦で2勝目を挙げて以来、約2カ月ぶりの勝利。6試合勝ち星がついていなかったが、負の連鎖を止めた。プロ最多の133球の熱投。キャリアハイの1試合11奪三振で8回1/3を投げた。
開幕から週の頭を任されてきたが、雨天中止の影響もあり木曜日のマウンドにシフト。昨年、岡田監督のもとで才能を開花させた右腕が、指揮官に監督通算700勝目をプレゼントした。
完封を期待された9回は1死から3連打を浴びたところで降板。悔しそうな表情だったが、虎党からは拍手を送られた。
▼阪神村上はプロ入り初の毎回奪三振をマークした。阪神投手の毎回奪三振は15年5月20日巨人戦の藤浪晋太郎以来で8人目(12度目)。このうち完投せずに記録したのは、81年6月8日巨人戦の江本孟紀(8回1/3)以来43年ぶりになる。また、村上の11奪三振は自己最多。これまでの1試合最多は23年4月22日、24年4月16日巨人戦(甲子園)での10奪三振だった。さらに、球数も24年5月14日中日戦(豊橋)での130球を上回り、自己最多の133球を投じた。
▼監督通算700勝=岡田監督(阪神) 27日の中日12回戦(甲子園)で今季34勝目を挙げて達成。プロ野球20人目。初勝利は04年4月2日の巨人1回戦(東京ドーム)。勝利数の内訳は阪神で512勝、オリックスで188勝。
阪神対中日 1回表中日1死一、二塁、村上は細川を空振り三振に仕留める(撮影・上山淳一)