『Homeworld 3』レビュー 驚嘆のビジュアル、平凡なゲームプレイ、ひどいストーリー

「Homeworld」シリーズは宇宙艦隊の戦闘を完全3次元空間で指揮する、世にも珍しいリアルタイムストラテジーだ。SF映画めいた映像体験で人気を博したが、3次元空間で戦闘指揮をとる操作の難しさがあり、本シリーズのフォロワーは生まれなかった。

20年ぶりにナンバリングタイトルを更新した『Homeworld 3』は、上記の評価に真正面から向き合っている。映像体験を現代水準に引き上げ、操作系も多少はマシになったのでツカミは上々だ。しかし、ゲームプレイを続けるとファーストインプレッションが曇っていく。シリーズファンの好みに合わないどころか、本作から始める新規プレイヤーが見ても出来が悪い。いったいどうして、マニア受けゲームの当シリーズに何があったのか。

メーカーは『Homeworld 3』の開発方針を1/3ルールで紹介した。1/3ルールとはゲーム開発の手法のひとつである(※)。1/3は従来を継承し、1/3は前作を改善し、残りの1/3は新規要素を追加する。このルールにもとづけば続編ができあがるという通説だが、新要素の追加とひきかえに何を削除するかが肝となる。

※ ストラテジージャンルで狭く通じる用語ゆえ知らなくてもよい。「シヴィライゼーション」シリーズのクリエイター、シド・マイヤーが述べたのを著名な言及例に挙げておく(Ars Technica, 2014)。

本稿は開発方針の意図を汲み、先の1/3ルールにそって本作を評価する。変わらないもの、良くしたもの、新しいものだ。まずはシリーズを象徴する映像体験をもって継承とする。次に良い変更といえる、カメラ操作のモダンモードを改善とする。最後に、新規要素にあたるほかのすべては品質が低く練磨も足りないと指摘する。

変わらないもの - 映像の感動

『Homeworld 3』最大の美点は映像体験だ。シリーズ固有の映像体験、大艦隊の宇宙戦闘を壮大かつ豪華に描く見栄えの喜びを現代ゲーム水準に引き上げた。この点において、当シリーズに期待するものは完全に満たしている。最高品質で楽しむにはハイエンドゲーミングPCを要するため、映像体験ですべて良しなゲーマーは万難を排して用意されたし。

『homeworld 3』レビュー 驚嘆のビジュアル、平凡なゲームプレイ、ひどいストーリー

ユニットのデザインはケバケバしさがないミリタリー調だ。スケールの違いでけれん味を加えた。戦闘機<フリゲート<主力艦<マザーシップの順で、船体がふた回りも大きくなる。戦闘機は慣性付きでつねに飛び回り、フリゲートは艦首をそろえて斉射し、主力艦は火力で敵陣を圧倒する。スケールに応じて可動部品やスラスターが増える、接写に耐えるディテールもすばらしい。フリゲート級の時点で旋回副砲を搭載する、芸の細かさで目を喜ばせる。

『homeworld 3』レビュー 驚嘆のビジュアル、平凡なゲームプレイ、ひどいストーリー

マザーシップが主力艦を進水するシーンは圧巻だ。ヒラメのように平べったい船体の底部ハッチが開き、内部からゆっくりと現れる。戦況が優位なときにじっくりと眺めたい一時である。戦火を交わしあうシーンではビーム弾やレーザー光が入り乱れ、ユニット破壊時はスケールに応じた火球が生まれ残骸をさらす。スラスターの軌跡、マズルフラッシュ、被弾エフェクト、全部あり。これまた充足を覚える一時だ。

『homeworld 3』レビュー 驚嘆のビジュアル、平凡なゲームプレイ、ひどいストーリー

ここに加わる新たな感動としてロケーションを挙げたい。過去作はスカイボックスであった背景が、今作では地形として戦場に加わる。大小ユニットが無数に働く戦場を包むほど巨大な地形だ。主戦場となる古代宇宙文明の建造物は、外装パネルから壁面内側までしっかり描き、存在感を際立たせている。ほかにも、超巨大氷塊の裂け目を抜ける、危険な流星群を横断する、戦場の飾り付けでシチュエーションと見栄えの目新しさを保ち続けた。

『homeworld 3』レビュー 驚嘆のビジュアル、平凡なゲームプレイ、ひどいストーリー

ナンバリングタイトルの前作『Homeworld 2』から数えて20年のあいだにゲーム映像技術は大きく進歩した。完全新作の本作に向ける期待は高いものとなったが、その期待を上回ったのは驚きだ。シリーズファンが現代ゲームで目を肥やしていても、予想を超える驚きをもう一度味わえる。これを変わらないものとして挙げたい。

良くしたもの - 直感的なカメラ操作

ゲーム内容は古典RTSだ。本作は生産能力をもつ旗艦「マザーシップ」1隻から始まり、リソースを回収しユニットを生産し敵軍を打倒する。操作が忙しく未経験者に厳しいジャンルだが、キャンペーンモードでは映像体験を手軽に味わえるので安心されたし。戦場の敵軍が一斉に襲いかかることはなく、ナビゲーターの指示に従い目標を順にこなすだけだ。キーボード+マウスの操作系に不慣れでも、シングルプレイはゲーム一時停止・ゲーム速度変更があるので慌てず指示できる。さらに、本作の映像体験を引き立てる操作系「モダンモード」を用意した。FPSに近い感触でカメラ操作でき、3次元空間の戦場を把握しやすくなったのは好感だ。

『homeworld 3』レビュー 驚嘆のビジュアル、平凡なゲームプレイ、ひどいストーリー

操作系のクラシックモードは古来のジャンルファンに向けたもので、カメラ移動は空間軸を基準とする。本作はモダンモード推奨のため本稿では割愛する。そのモダンモードはカメラ視点つまり画面を基準に、WASDキーでカメラ位置を前進・後退・左右移動する。上昇・下降キー(E・Qキー)を使わなくても、WASDキーとマウスだけで3次元空間を泳げるようになった。自軍・敵軍を俯瞰できる場所にカメラを動かす過程で、此彼の位置をイメージしやすくなったのは有り難い。

そのカメラ位置を把握する目安となるのが、本作から導入した地形だ。キャンペーン中の目標は地形を指すことが多く、当面考えることがカメラ位置の目安になる。ユニットの移動命令も地形をワンクリックすれば移動する。画面で見たとおりの場所へユニットを動かす、といえば変哲のない話だが、XY座標を指定したのちZ座標を指定するのと比べればラクである。

『homeworld 3』レビュー 驚嘆のビジュアル、平凡なゲームプレイ、ひどいストーリー

なんといっても、モダンモードの真価は戦場鑑賞だ。本作最大の美点である映像体験の堪能にとても役立つ。カメラをユニット追従にするとユニット周囲を旋回できるので、ディテールが映えるイイ角度を見つけてから、WASDキーでカメラをフリー移動し戦火や背景に目を移そう。画面から見たとおりに見栄えを求める、ド派手な宇宙戦争を眺めるゲームとして完成した。これを良くしたものとして挙げる。

新しいもの - ほかすべて

以上で述べたとおりに、本作が宇宙の戦争映像を楽しむだけのゲームであればよかったのだが。残念なことに、キャンペーン中盤からストーリーに興味を失う。キャンペーンを終えたあとに遊ぶゲームモードはふたつあるが、両方ともにバトルデザインの底が浅い。これらふたつ、ストーリーとゲームプレイは過去作を切り捨てた新規要素であり、同時に本作の大きな欠点である。

特に、ストーリーがひどい出来だ。テーマやノリの趣旨替えをSF映画に例えると、『デューン 砂の惑星 PART2』を期待したら『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』がやってきた、ようなものである。過去作の熱心なファンは幻滅するし、本作から始めたプレイヤーから見ても脚本が粗末でプロットは弱い。

『homeworld 3』レビュー 驚嘆のビジュアル、平凡なゲームプレイ、ひどいストーリー

キャンペーン序盤はGCIムービーで設定や背景を描写し、戦闘中の映像体験に釣り合う出来映えでストーリーへの期待を高めてくれる。しかし、ほどなくしてCGIムービーは主要人物のみを描写する。怒鳴ったり悲しんだり、決意を固める感情はわかるが、そこに至る経緯を描写しない。地の文がなくキャラクターの会話だけで進むSF小説を朗読された気持ちだ。キャンペーン終盤では容易に予想できる展開をもったいぶって隠すため、プレイに億劫さすら覚える。

消息不明となった先行隊が残した破損データを主人公が復元するシーン、キャンペーン中盤のCGIムービーはストーリーの出来映えを象徴する悪例だ。復元したデータが物語のゴール地点を示す重要な一幕だが、主人公が特別な存在であることをアピールする以外の役割をもたない。

『homeworld 3』レビュー 驚嘆のビジュアル、平凡なゲームプレイ、ひどいストーリー

まず、破損データを入手した2ステージ前(実プレイで1時間前)から復元を試みたシーンが一度もない。ほかの隊員が試みた説明もなく、破損データがどれほど重要かを観客に告知していないのだ。次に、主人公の思い出が鍵となり破損データを復元できたが、鍵にいたる道筋がない。伏線めいた回想シーンと重要度がわからない破損データを唐突につなげ、結果が「失敗した、失敗した、集中しろ、わかった」である。以降は感情を主体にした脚本と、その脚本を正当化するプロットへ墜落する。

キャンペーン後のゲームモード、ウォーゲームとスカーミッシュも数度プレイすれば飽きる。趣旨替えしたゲームプレイの練磨がまったく足りていない。本作はゲームテンポの高速化を意図したが、バトルデザインの底が浅く、戦術・戦略の駆け引きを損なっている。地形と遮蔽、陽動や奇襲、ラッシュ・タートル・ブーム、そうしたRTSのエッセンスがまるでないのだ。

戦術では側面・背面攻撃のダメージボーナスを採用した。複数方向からの同時攻撃を推奨するが、「部隊を二分し左右から目標を挟み込む」命令はない。くの字を描くよう手動で移動指示したとしても、同時攻撃でなければ各個撃破される。せめて、旋回性と機動性のすぐれる戦闘機には側面攻撃命令がほしかった(前作『Homeworld 2』は部位攻撃を指定すると回り込んでから攻撃した)。時間経過で敵軍が強くなるローグライク「ウォーゲーム」は、戦力差を戦術で補うことができないとわかり、早々に興味を失う。

『homeworld 3』レビュー 驚嘆のビジュアル、平凡なゲームプレイ、ひどいストーリー

スカーミッシュの1v1マップ。旗艦が近い。

旗艦同士でスタートし敵旗艦の撃破を狙う対戦様式「スカーミッシュ」もバトルデザインの被害者だ。ゲームテンポの高速化を意図し、自軍・敵軍の母艦位置を近づけた。索敵の必要がないほど近いのだ。そしてユニット生産に要するリソース地点も近く、早々に奪い合いとなる。ユニットをアンロックするコストが安く、生産と開発を並行できるため、両軍が戦力を逐次投入しながら同時期に新兵器を導入するのだ。その結果、最序盤の小競り合いで優勢を得たあと数量差で押しつぶす展開になる。戦略要素はなく、ゲームメイクは毎回同じだ。

過去作の予習を要さないストーリーと、映像体験をすぐに楽しめるゲームテンポの高速化。これらをもってシリーズ初体験の新規層――というには偏ったゲーマー像だが――を重視したと見て取れる。シリーズのリブートを意図したが、ストーリー・ゲームプレイともに魅力が乏しい。戦闘中のBGMは過去作と同様に単旋律+打楽器伴奏の中東風で、「Homeworld」シリーズ(や主役たるヒイラガ人)の歴史を継承しているだけに、シリーズファンは望郷の思いをかき立てられるだろう。ビジュアルとBGM以外は、「Homeworld」でなくなったのだと。

次の新作まであと20年待てるか

『Homeworld 3』は見栄えだけすごいゲームだ。過去作と調子をあわせたBGMがかもし出す、美化された思い出を上回る映像体験を用意した。一方、ゲームプレイはバトルデザインのつくりが浅く、数を作ってぶつけるだけだと気持ちの割り切りを要する。クリシェと感情にまみれたストーリーも、これまたカメラ操作に慣れるチュートリアルだと割り切りを要する。

その、割り切りを要する欠点は発売後のアップデートでマシになるか? 現時点のDLCスケジュールにストーリー追加の予定はない。それと別にユーザーフィードバックのアップデートを予告したが、今作の方針であるゲームテンポの高速化に適した戦略・戦術・UIの工夫はない。以上の2点から、発売後の評価は変わらない。

『homeworld 3』レビュー 驚嘆のビジュアル、平凡なゲームプレイ、ひどいストーリー

本作はスペクタクルな宇宙艦隊戦のノーカット鑑賞を心から求め、ハイエンドゲーミングPCを用意できる人にとってマストバイゲームだ。この条件からひとつ外れた時点で、ストーリーやゲームプレイの欠点が無視できなくなり評価を大きく落とす。それでも、日本語で遊べる「Homeworld」は本作だけであるがゆえに、日本語圏で最高の宇宙艦隊戦ゲームだ。9年前に発売した『Homeworld Remastered Collection』の日本語版が出ない限り、その地位にありつづけると保障する(日本語MODはある)。

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