【日本ハム】「貯金11」へ新庄監督「言霊」上原6失点炎上も反発力で逆転狙う「目標高いとこに」
<日本ハム-オリックス>◇23日◇エスコンフィールド
日本ハム新庄剛志監督(52)は交流戦突入までに、1つの高い目標を掲げていた。「貯金11というところを目指していくんで。このまま連勝を重ねて、11まで持っていけたら交流戦にいい形で入れる」。この数字をあえて口にしたのが5月15日西武戦(エスコンフィールド)の試合後。12-3と大勝して今季最多の貯金7とした夜だった。
あの日から8日。貯金は7のまま、この日を迎えた。同17日からのロッテ3連戦(ZOZOマリン)は1分け2敗と貯金を減らしたが、同21、22日のオリックス戦は連勝で再び貯金7に。つまり、この日から次カードの楽天3連戦(楽天モバイルパーク)も含めて全勝なら指揮官の思惑通りに交流戦に突入できるという、大事な試合だった。
そんな負けられない一戦は、大きなビハインドを序盤に背負った。約1カ月半ぶりに先発した上原が炎上。ブルペンデーの先陣を切ったオリックス高島よりも早い、自己ワーストの1回1/3を8安打6失点でKOとなった。今季は逆転勝利が8試合あるが、2回までに6点差を付けられるのは初めて。厳しい展開となった。
新庄監督が高い目標を口にする理由は「目標はね、高いとこに置いとかないと達成できないので。あと、言霊。言霊は結構ね、昔から僕は(ビッグ)マウスで自分にプレッシャーかけたかったんで、いつも」。0-8の5回にマルティネスの5号3ラン。今季はチームに反発力がある。ここからも高みだけを目指して突っ走る。【木下大輔】
日本ハム対オリックス 2回表、投手交代を告げる新庄監督(撮影・黒川智章)