巨人・阿部監督、岡本和真の4番剥奪考えて「1杯飲んで寝たんだけど…」翌朝「やっぱり、4番だな」打順そのままが的中!復調先制打
1回裏2死三塁、先制の中前適時打を放つ巨人・岡本和
◇30日 巨人3―2広島(東京ドーム)
これぞ4番といえる一打が飛び出した。この日が28歳の誕生日だった巨人・岡本和が初回に先制適時打。前日(29日)に得点圏で凡退を重ね、4番の座の剝奪を示唆した阿部慎之助監督も「(復調の)いいきっかけになればいいかな」とひと安心だ。
G党が奏でる「ハッピーバースデー」の大合唱を力に変えた。初回2死三塁、広島の先発・玉村が投じた甘いチェンジアップを逃さず、中前へクリーンヒット。4番の快打で打線は勢いづき、後続の3連打でこのイニングは2点を追加した。
岡本和は試合後、前日に打順変更を示唆した指揮官のコメントについて「別に何も思わなかったです」とプライドをのぞかせた。誕生日に決勝打を放ち、「また来月、頑張りたいなと思います」と語った。
阿部監督は岡本和の打順を変えなかった理由を問われ、「(前夜)考えて1杯飲んで寝たんだけど、翌朝『やっぱり、4番だな』なと思って」。冗談を交えながら主砲への信頼の大きさを口にした。4番の活躍でチームは3位に再浮上。指揮官は「勝ち越せたのはすごく大きい」と、首位・広島相手の戦いで手応えを感じ取った。