ボーイングが中国にワイドボディー機納入再開へ、当局が認可-関係者
A Boeing 787 Dreamliner lifts off at Paine Field in Everett, Washington.
(ブルームバーグ): 米ボーイングによる中国の航空会社へのワイドボディー機の納入再開が認められた。この件に関して説明を受けた複数の関係者が明らかにした。中国の航空安全当局が主要なコックピット部材の技術審査を完了したという。
部外秘情報だとして匿名を条件に話した関係者によると、ボーイングは787ドリームライナーと777貨物機の引き渡しを始める準備を進めている。737MAXについては中国に送ることがまだ認められていないが、数週間以内に認可が下りる見通しだという。今回の納入再開についてはロイター通信が先に報じていた。
ボーイングの広報担当者はコメントを控えた。中国民用航空局にコメントを求めたが、すぐには返答がなかった。
最近義務付けられた25時間のコックピットボイスレコーダーの構造を中国当局が審査。5月にボーイング製商用機の引き渡しが停止されていた。このレコーダーにリチウムイオン電池が用いられ、安全上のリスクをもたらす恐れがあるとの見方があった。米国と欧州連合(EU)の航空規制当局はすでにこの設計を審査し、安全だと判断していた。
原題:Boeing Said Cleared to Resume Wide-Body Jet Deliveries to China(抜粋)
--取材協力:Danny Lee、Tian Ying.
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