池に浮かぶハスとスイレンの花 早朝の一期一会 大阪・咲くやこの花館 花さんぽ
可憐なハスの花。午後には閉じてしまう=いずれも大阪市鶴見区
蒸し暑くなり、爽やかな水辺が恋しい季節。大阪市鶴見区の「咲くやこの花館」は開花シーズンに合わせてハスやスイレンを屋外の前池で展示し、早朝から涼しげな花の競演を楽しめる。
ハスが約160種、スイレンは約30種あり、出合える花は一期一会。昼間は花を閉じてしまう。
ハスの場合、花の命は4日間。同館によると、ハスはアメリカ系とアジア系の大きく2種に分かれ、日本でよく見る花はピンク色だが、アメリカ原産は黄色-だそうだ。黄花は珍しく、見どころのひとつ。花の配置図は同館のホームページで確認できる。
前池に咲く赤や黄色のスイレン
屋外での鑑賞を楽しんだあとは館内へ。NHK大河ドラマつながりで、今年おすすめのスイレンがあるという。
ガクが紫色をした品種「紫式部」だ。熱帯スイレンの一種で、花は透明感があって実に美しい。
朝が苦手な人には前池で夕方に咲く「パラグアイオニバス」はいかが。子供が乗っても沈まない巨大な葉が特徴で芳香もあるとか。(北村博子)
ガクが紫色をしたスイレン「紫式部」
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午前10時~午後5時(月曜休館)。高校生以上500円。前池の鑑賞は24時間無料で、7月31日までを「花蓮・睡蓮展」としている。以降も見られるが、花の数は減るという。問い合わせは同館(06・6912・0055)。