H3ロケット3号機、1日打ち上げへ 「だいち4号」載せ運用本格化
打ち上げられたH3ロケット2号機=2024年2月17日午前9時23分、鹿児島県の種子島宇宙センター
宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業が開発した大型ロケット「H3」3号機が7月1日午後12時6分42秒、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられる。初号機の打ち上げに失敗し、2号機で成功。今回の成否は日本の宇宙開発の今後を占うことになる。
H3ロケット開発の経緯
30日夜、ロケット組み立て棟から発射点へ移動し、最終準備に入る。
宇宙ビジネスが拡大する中、H3は自動車向けの部品を使うなどして、従来の主力ロケット「H2A」よりも打ち上げコストを半減し、民間からの受注をめざしている。
だが、2023年3月に打ち上げられた初号機は第2段エンジンが着火せず、信号を送って機体を破壊。載せていた地球観測衛星「だいち3号」も失った。対策をとった2号機は今年2月に成功した。