プーチン氏、深刻な物不足に陥った旧ソ連時代の例えまじえ演説…「ソーセージと引き換えに主権を放棄しない」
17日、モスクワで開かれた「統一ロシア」の党大会で演説するプーチン氏(左)=AP
ロシアのプーチン政権を支える与党「統一ロシア」の党大会が17日にモスクワで開かれ、来年3月の大統領選に無所属で出馬するプーチン大統領への支持を全会一致で決めた。
露大統領府の発表によると、党大会で演説したプーチン氏はウクライナ侵略で対立を深める米欧などを念頭に、「我々は歴史的な挑戦に直面している。すべての愛国的勢力を結集しなければならない」と団結を訴えた。「ロシアは他の国々のように、ソーセージと引き換えに主権を放棄し、どこかの国の衛星国になることはできない。ロシアは主権国家であるか、全く存在しないかのいずれかだ」とも強調した。
ソーセージのたとえは、旧ソ連時代の深刻な物不足を意味する。日米欧などが科す経済制裁に対抗するとともに、ウクライナを自国の領土の一部とするロシアの一方的な主張を譲らない姿勢を改めて示したものとみられる。
タス通信によると、統一ロシア党首のメドベージェフ前大統領も演説し、大統領選でのプーチン氏の勝利に向け、「党はあらゆることをする」と述べた。