【ソフトバンク】交流戦「勝てばほぼ優勝」も夢散 小久保監督「ゆっくり休んで中盤戦に」
1回1死満塁、前川右京(左)に右翼へ満塁弾を打たれ、石川柊太はがっくり(カメラ・朝田 秀司)
◆日本生命セ・パ交流戦 ソフトバンク1―4阪神(16日・みずほペイペイ)
就任1年目の“初タイトル”は夢と散った。ソフトバンク・小久保監督は、大学選手権を連覇した母校・青学大を引き合いに「監督対決は負けましたけど、母校対決は勝ちました」と早大OBの阪神・岡田監督に白旗を揚げた。前日まで同率首位で並んでいた楽天が2点差の勝利だったため、得失点率差の関係で「勝てばほぼ優勝」だった交流戦最終戦。頂点へあと一歩だったが、足を滑らせた。
プレーボール直前。1時間早く開始した楽天が、広島を5点リードしている情報は、指揮官の耳にも入っていた。だが初回に石川が前川に満塁弾を献上。その4点が響いた黒星に倉野投手コーチは「大事な戦力。もう一度、地に足をつけて」と2軍再調整を命じた。
5月31日の広島戦で柳田が右太もも裏を肉離れして戦線離脱。山川も18試合で打率2割3厘、0本塁打、3打点のブレーキだった。それでも12勝6敗の2位。投手陣や、2試合連続の10号ソロを放った近藤らの活躍が大きかった。小久保監督は「優勝の可能性まで来たのが想定外。最低5割(でOK)というところ。これで一区切り。4日ゆっくり休んで中盤戦に入りたい」。2位の日本ハムと8・5ゲーム差。気持ちを切り替えて、リーグ独走態勢に入る。(田中 昌宏)