60歳になった「エド・はるみ」の底なし行動力…今度は“マンガ家”目指して勉強中!
5月14日で還暦を迎えたタレントのエド・はるみ(60)。誕生日の翌日に更新したブログで近況を明かした。
エドは「誕生日に思うこと」と題した投稿で、「とても悲しいことが2つあり、けれど良いことも2つありました」と報告。それぞれ具体的に何があったのかは記されていないが、「嬉しいこと辛いこと…期せずして次々と―――そしてそれが人生かもしれませんね」と締めくくった。
エンタメ誌の記者はエドの近況についてこう話す。
「昨年、筑波大学大学院の博士課程に合格したエドさんは、現在都内にある自宅と茨城の筑波大学を車で往復する生活を送っているようです。最近はさらに母親のお見舞いも加わり、4月28日付のブログでは『筑波→東京戻り→千葉へ母のお見舞い』『疲れ果てて…泥のように眠りました』とヘトヘトになったことを明かしていました」
大学卒業後に役者を目指し、独り芝居などの舞台に立っていたエド。40代で吉本興業が運営するお笑い養成所に入所すると、2008年には「グ~」のギャグで大ブレークした。だが、09年頃からメディア露出が減少し、いわゆる“一発屋芸人”と呼ばれるようになった。
■「エッセイマンガの本を出したい!」
ただ、その後のエドはお笑い業界にしがみつくようなそぶりは見せず、新しい行動を次々と起こす。
16年には「世の中や人間について理解したい」との思いから、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科の修士課程に進み修了。在学中に開発・デザインしたカードゲーム「シンパサイズ」をリリースし、22年度の「グッドデザイン賞」まで受賞した。
さらに、彫刻家・田島享央己氏から絵画や彫刻を学び、19、21年にはエドが描いた絵画が二科展で入選。19年にはトライアスロンにも挑戦し、ハワイの「ホノルルトライアスロン」ハーフで完走を果たした。
また今年4月には、ブログに「エッセイマンガの本を出したい」とつづり、養成所の同期でプロのマンガ家でもある「夫婦のじかん」の大貫さんからデジタルでマンガを描くレッスンを受けていることを報告。
この日は7回目のレッスンだったようで、「私はいつかエッセイマンガの本を出したい! その日を目指して」と熱い思いをつづっていた。
「テレビに出なくなると『消えた芸人』などと言われがちですが、エドさんの行動はすさまじく、やりたいことが渋滞していて時間が足りないように見えます。彼女にとっては芸人としてブレークすることがすべてではなく、お笑いも数あるやりたいことの一つにすぎなかったのでしょう」(前出の記者)
■同期よりもいち早く脚光を浴びた
元芸人でお笑いライターの新越谷ノリヲ氏は、エドについてこう振り返る。
「エドさんが40歳で入学した吉本興業の『東京NSC』11期は、まさに黄金期と呼ばれる年代。大ブレーク中のチョコレートプラネット、『キングオブコント2014』で優勝し“今もっとも単独ライブのチケットが取れないコント師”と呼ばれるシソンヌ、ラジオのメインパーソナリティーをいくつも担当し“令和のラジオスター”と呼ばれるパンサー・向井慧といった同期の中で、いち早く脚光を浴びたのがエドさんだったんです」
そしてエドの人柄について、新越谷氏が続ける。
「当時のエドさんは、とにかくエネルギッシュでバイタリティーあふれる方という印象でした。急激にブレークを果たしたこともあってネガティブな報道が多く見られた時期もありましたが、マネジャーや芸人仲間たちへの態度もずっと変わらず明るいもので、落ち込んでいるのを見たという話も聞いたことがない。一時は芸能界から“消えた”と揶揄されることもありましたが、むしろエドさんはお笑いで大成功を収めた後、自ら次のステップに進んでいったんだと思いますよ」
還暦を迎えても底なしの行動力で突き進むエド。彼女の探求心とパワフルさは、多くの人を勇気づける見本となりそうだ。
(小林保子)