中国に機密漏洩、台湾軍元大佐に懲役20年 中国情報機関の関与指摘
中国の艦船を監視する台湾軍の兵士。左側にうっすらと見える艦影は中国の空母「山東」とみられる=台湾国防部が2023年4月に公開した動画から
中国に台湾の軍事情報を漏洩(ろうえい)したとして、台湾空軍の元大佐が機密を漏らした罪に問われた裁判があり、最高法院(最高裁)は13日、元大佐に懲役20年を言い渡した高等法院(高裁)の判決を確定する決定を下した。中央通信社などが14日報じた。
【画像】北京からアジアの海はこう見える
元大佐は2013年の退役後、中国で事業を行っている時に中国の情報機関に取り込まれたといい、海軍や空軍の軍人や退役軍人から、作戦計画などの機密情報を得ていたという。元大佐はダミー会社などを通じ、中国側から報酬を得ていた。
元大佐のほかに6人が同様の罪で起訴されているが、うち1人は無罪が確定した。そのほか、一部の刑は確定していない。(高田正幸)