物議醸したアジア2次予選最終節“カタールの1ミリ”…韓国人主審は誤審疑惑を否定「正しい判定だと思う」
猛抗議するインドの選手たち
北中米ワールドカップアジア2次予選最終節・カタール代表対インド代表のゴール判定をめぐる誤審疑惑に、この試合を担当した韓国のキム・ウーサン主審は「正しい判定だと思う」とコメントしたようだ。韓国メディア『KBS』が伝えている。
物議を醸したのはインドの1点リードで迎えた後半28分、カタールがFKからゴールを奪ったシーン。MFユセフ・アイマンのヘディングシュートがGKの手を弾き、ボールはゴール左の枠外へと流れる。そのままゴールラインを割ろうとしたが、DFハシミ・アルフセインが足裏でボールをピッチに引き戻すとアイマンが押し込んだ。
これに対してインドはすでにボールが外に出ていたことをアピールするも、韓国の審判団はインプレーだったと判定した。いわゆる“三笘の1ミリ”と同じような事象となり、猛抗議も実らずカタールの得点が認められた。追いつかれたインドは勝てば最終予選に進出できたが、その後逆転を許して1-2で敗戦。無念の敗退が決まった。
もっとも2次予選にVARは適用されておらず、ゴールラインの延長線上にカメラも無かったため実際にボールが外に出ていたかを映像から判断することは困難。それでも全インドサッカー連盟(AIFF)は明暗を分けた同点ゴールの判定に憤りを示しており、AFCや国際サッカー連盟(FIFA)などに対して「重大な誤審を調査するように要請した」と声明を発表している。
そうしたなか、この試合の主審は地元メディアに対して「間違いなくボールはラインにかかっていたと考えている」と見解を表明した。試合後に映像を何度も確認したといい、ゴール裏の映像から「疑いはない」と判断したようだ。また、ボールが外に出たかは基本的に副審の管轄でもあるため「彼には良く判断したと称えた」と同僚を擁護した。
『KBS』は韓国サッカー協会(KFA)も正しい判定だったと考えていることを伝えている。KFA役員は「難しい場面で良い判定を下した。心配するな」と審判団を励ましたようだ。