久保凛、再び田中希実に勝った!並びかけられても突き放す強さ発揮…パリ五輪切符も期待「参加標準を突破できるように」
女子800メートル予選、第3組で田中希実(左)、卜部蘭(中)に競り勝った久保凛(カメラ・小林 泰斗)
◆パリ五輪代表選考会 陸上日本選手権 ▽第3日(29日、新潟・デンカビッグスワンスタジアム)
久保凛(東大阪大敬愛高2年)が女子中長距離のエースに再び勝利した。女子800メートル予選、実力者がひしめく第3組で、スタートから一気に抜け出し、一度も先頭の座を明け渡すことなくゴール。最後の直線手前で田中希に並びかけられたが、逆に突き離す強さで予選全体トップの2分3秒60を記録した。「優勝を狙っている。予選を一番でゴールできて安心した。自分より速い相手と走れるのは良い経験」と振り返った。
4月の金栗記念では田中希に競り勝ち、今月16日の近畿高校総体では自身が持つU18の日本記録を更新して勢いに乗る。サッカー日本代表MF久保建英(Rソシエダ―ド)のいとこで、注目も日に日に増しているが「緊張感はあるが、プレッシャーは感じない」と初の日本選手権の舞台にも動じることはない。「パリの参加標準(1分59秒30)を突破できるように頑張りたい」。勢いそのままに五輪切符をつかみにいく。(大西 健太)