山梨県最大級の農産物直売所やBMXのコースも 30日に開業
内覧会が行われた地域交流エリア「fumotto」。奥では「コストコ」の建設が進む=2024年6月27日、山梨県南アルプス市十日市場、米沢信義撮影
山梨県南アルプス市の旧完熟農園跡地約12ヘクタールの再開発事業のうち、約3ヘクタールを占める「地域交流エリア」で、体験型複合施設「fumotto(フモット) 南アルプス」が30日オープンする。開業を前に27日、運営会社「ヒカレヤマナシ」が内覧会を開いた。
パリ五輪でも行われる競技BMXのコースもエリア内にある=2024年6月27日、山梨県南アルプス市十日市場、米沢信義撮影
敷地中央の直径約70メートルの芝生広場を囲んで、山梨の食と農を発信する「ファームベース」、アウトドアの魅力を発信する「マウンテンベース」、山梨の暮らしや文化を紹介する「ローカルベース」の三つのゾーンを形成。
県内最大級となる農産物直売所や、地域の食材を使ったビュッフェ式大型レストラン、アウトドアショップ、伝統工芸品店など42店舗が出店する。BMX(バイシクルモトクロス)が楽しめる1周400メートルのコースも備える。
隣接する約6ヘクタールの大型商業エリアでは、会員制大型量販店「コストコ」が来年4月に開業予定で、建設工事が進められている。
ヒカレヤマナシの竜沢恒社長は「コストコの集客力に頼らず、山梨の魅力を発信したい」と語った。内覧会後に行われた披露パーティーでは、来賓として招かれた金丸一元・市長が「完熟農園跡地の利用は長年の市の課題だった。地域活性化に向けてがんばっていただきたい」とあいさつした。(米沢信義)