【新日本】BOSJ覇者デスペラードが金網マッチでIWGPJr.王者SHOを倒してベルト奪回
<新日本プロレス:札幌大会>◇16日◇北海道立総合体育センター・北海きたえーる
メインイベント(第9試合)で「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア31」優勝のエル・デスペラードが、IWGPジュニアヘビー級王者SHOに、金網デスマッチで挑戦した。
ハウス・オブ・トーチャー(HOT)の介入を阻止するために、デスペラードが四方を金網で囲むことを提案して開催が決定した一戦だったが、SHOはデスペラードを金網に激突させるなど、金網を利用して痛めつけ、デスペラードのマスクを引き裂くと、デスペラードの顔面を金網にこすりつけた。
デスペラードも意地の反撃を見せたが、SHOはデスペラードとレフェリーを衝突させ、さらにレフェリーにエルボードロップをお見舞い。レフェリー不在の無法状態を作り、HOTがイスを次々とリングに放り投げた。だが、デスペラードはそのイスを用いて対抗し、さらに社長として「乱入や介入の阻止」を目標の1つに掲げる棚橋弘至らがHOTを排除。最後はデスペラードがSHOを、垂直落下式のリバースタイガードライバーからピンチェ・ロコで撃破した。
デスペラードが試合後、リングで「いろんなタイプの選手がいるから試合っつうのは面白い。プロレスっていうのは面白い。それは分かってんだけど…ここまでしないといけないというのはちょっとしんどいわ」と話すと会場は笑いと拍手に包まれた。さらに「なんで(金網の扉が)開くんだよ!? 組み立てたヤツ、あとでマジで説教な」と続けるとファンは大爆笑だった。
4度目の同王座戴冠を果たしたデスペラードは次期挑戦者として「BOSJ」準決勝で激闘を繰り広げたDOUKIを指名。「今、SHOとやったこの試合、ま、全部プロレスだ。だけどIWGPのタイトルマッチって本来こういう形じゃないんだよ。それは分かるよな? お前だったらそれができるだろ?」などDOUKIに話し、本来のストロングスタイルでの激突に期待を込めていた。
SHOを痛めつけるデスペラード(写真提供・新日本プロレス)