J1札幌 “連発男”鈴木武蔵の2試合連続弾で最下位脱出だ…15日京都戦
左足でロングパスを出す札幌・鈴木
J1北海道コンサドーレ札幌FW鈴木武蔵(30)が、2試合連続弾で最下位脱出へと導く。札幌は15日、アウェーで19位・京都戦に臨む。勝ち点11で並ぶ降格圏同士の対決を、武蔵は試合ではなく「戦い」と呼んだ。「負けられないんで、本当に。ゲームと言うよりも戦い。どんなに内容が悪くても勝利まで持っていくことが大事」。勝ち点3を絶対条件に課し、ピッチに立つ。
9日のルヴァン杯・J3富山戦で、札幌の選手として20年8月以来の得点を挙げた。4年ぶりに復帰した今季、出場13試合目で決めた公式戦初ゴールの勢いは京都戦につなげる。「ここから連続でリーグ戦でも取っていけたらなと思うので。僕のゴールで勝利できるようにやりたい」。前回の在籍時、全26得点中、16点を連弾で挙げた。今年も同様の流れを引き寄せにいく。
負けられない存在もいる。京都のGK具聖潤(ク・ソンユン、29)とは、前回在籍時、19年ルヴァン杯の準優勝などをともに味わった。ピッチで対峙(たいじ)するのは自身がG大阪、具が札幌に所属していた昨年3月18日以来で、武蔵は無得点に終わり、試合は2―2で引き分けた。「コンサ時代は何度も助けられたが、明日(15日)はソンユンから得点できれば」。立場を変えて臨む一戦でゴールと勝利のW取りを果たし、巻き返しへのきっかけをつかむ。(砂田 秀人)