藤島ジュリー景子氏退任で…旧ジャニ勢の紅白出場に追い風か 新規起用渋るNHKの稲葉会長が判断基準のひとつと示唆
NHKの判断が注目される
旧ジャニーズ事務所(現スマイルアップ社)の前社長である藤島ジュリー景子氏が関連会社の会長職を近く退任する予定だと一部メディアに報じられた。いまなおNHKは旧ジャニーズタレントの新規起用には慎重な姿勢だが、ジュリー氏の退任が新たな動きを生む可能性があるという。
ジュリー氏は昨年、故ジャニー喜多川氏の性加害問題をめぐって、旧ジャニーズ事務所の社長を退任。さらに「すべての関係会社からも代表取締役を降りる」としていたが、依然として関連会社の会長職にとどまり、株主でもあるという状況が続いているという。
そんな中、今後、ジュリー氏がこうした役職を退任する予定だと、一部メディアが報じたわけだが、「ここには、いまだにNHKが新規起用を渋っていることが影響しているといえます」と女性誌編集者は指摘するのだ。こう続ける。
「先月の定例会見で、NHKの稲葉延雄会長は、スマイル社の被害者補償などについて一定の理解を示しましたが、一部のグループ会社で藤島ジュリー景子氏が会長にとどまっていることにも言及しています。退任の時期などを確認していくとしたのです。とりもなおさず、ジュリー氏の動向が新規起用を再開するか否かの判断基準のひとつとなっていることを示唆しているといえます」
ある音楽関係者はこう話す。
「7月になると、NHKは紅白歌合戦の出場者の人選作業が始まります。スタッフはほぼ昨年と同じなので、出場の可否の判断基準が大きく変わることはないでしょう。昨年は44年ぶりに旧ジャニ勢の出演がゼロとなり、非ジャニ系のボーイズグループが多く出演したことで、視聴率が注目されました。結果は大きな下落はなかったものの、第1部は30%の大台を割ってしまいました。このため、旧ジャニ勢に頼らなくてもいいという勢力と、やはり必要だという勢力がせめぎ合っているそうです」
それだけに、ジュリー氏の退任は大きな意味を持ってくるのだ。
「ジュリー氏の存在がNHKの出演に影響しているのであれば、退任して、ジャニー氏の影を払拭することで、新規起用への門戸が開く可能性は十分にあるわけです。紅白スタッフには、デビュー25周年を迎えた嵐を引っ張り出したいという思惑がいまだにあるといいます。ここ数カ月の動きが注目されます」と先の音楽関係者は話す。
果たして、今年の紅白はどのような顔ぶれがそろうのだろうか。