体操のお兄さん佐藤弘道、襲った「脊髄梗塞」とは 下半身まひで「全く歩けません」の衝撃 医師「あとはリハビリしかない」
活動休止を発表した佐藤弘道
13日、「脊髄梗塞」のため活動を休止すると発表したタレント、佐藤弘道(55)。NHK「おかあさんといっしょ」で「体操のお兄さん」として親しまれていただけに、下半身まひのため「今は全く歩けません」とした現状報告は驚くばかりだ。
佐藤は直筆の文書で状況を報告。今月2日、「研修会指導に向かう機内」で体調を崩し、下半身がまひして動けなくなった。脊髄梗塞と診断を受けて緊急入院し、現在は投薬とリハビリを続けているという。「残念ながら有効的な治療法が無いことは知っています」とした上で「長い闘病生活になりますが、リハビリに力を入れて復帰に向けて頑張りたい」とつづった。
佐藤は体調を崩す前日の1日もブログを更新し、地方での健康セミナーに参加した様子を報告していた。
医師で医療ジャーナリストの森田洋之氏は「梗塞は身体のどの臓器、器官でも起きる可能性があるが、脊髄で起こるのはレア。血栓が生じた部位より下部の身体にしびれやまひなど、運動障害、感覚障害が生じる」と解説する。
原因については「詳細はわかっていない。不整脈のほか生活習慣病を持病に持つ人もなりやすく、比較的年齢が上がるにつれてなりやすいとされる。今回は飛行機内で発症のようだが、エコノミークラス症候群のような状態が発症の引き金になったとも推測できる」という。
「発症後に血栓を消す薬を投与する治療法もあるが、発症後、数時間以内に投薬しなければならない難しさもある。あとはリハビリしかない。日常生活が送れるまでに戻るケースもあるが、回復が難しい場合もある」と指摘した。