桂南光、桂ざこばさんしのぶ 三題噺できず「『これを落語と思われるのが悔しい』と」
桂南光
落語家、桂南光(72)が15日、読売テレビ「あさパラS」(土曜9・25)に生出演した。
12日に同じ事務所の先輩である桂ざこば(かつら・ざこば、本名関口弘=せきぐち・ひろむ)さんがぜんそくのため、76歳で死去。「ぜんそくで亡くなられたって聞いたとき、『ぜんそくで亡くなるか?』というのがあって。すっと持病で、ぜんそくを売り(ネタ)にしていたんですよ。何度か発作があったみたいやねんけど、体力的にも落ちていたこともあって、亡くなってしまって。ホンマに突然のことで家族葬で一門だけで昨日、告別式を終えました」と報告。
MCのハイヒール・リンゴ(62)がABCテレビ「ざこば・鶴瓶らくごのご」で三題噺がまとまらず、泣いてしまうざこばさんがおもしろかったと印象を話すと、南光は「実際は嫌やったらしいですよ。(三題噺はできないが)落語はちゃんとできるのに。本人が言っていたのは『これを落語と思われるのが悔しい』と」と懐古。
さらに「ざこば兄さんやないとできない噺もあった。『天災』という落語があって、作家が持ってきて『これようできてまんな~』と言ったら、その後すぐ舞台でやりはった。『天才でんな~』って言ったら『大体あらすじ分かってるからな~。普段からあらすじでやってんねん』。そんな才能もある人だった」とざこばさんのすごさを改めて強調した。
リンゴから「芸的に言うと米朝師匠の下に行ったのは、意外。すごい正統派じゃないですか?」と聞かれると、「いや、正統派ですよ。おたくらが分かってないねん」と語気を強めた。